2011.02/05 [Sat]
伝説の降臨(ポップ吉村直伝の技)ストレイガNGCマフラー「小林管」

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頭の芯からシビレルような集合管サウンド・・・いや、「集合管のオト」
あまりに使い古された表現かもしれない・・・しかし、バイク乗りとして、その魅力に抗うことは難しい・・・
その起源については諸説あるところだが、かのポップ吉村が、ホンダCB750FOUR用として製作したのが全ての始まりというのもひとつの事実であろう。
それをもって、世界中のライダーが集合管の魅力を知ることとなったのだから・・・
当時のポップが、集合させることによる充填効率の向上云々というような理論的裏づけを持って製作したかどうか、そんな議論をすることに意味はない。
とにかく、内燃機関の叫びとでも言うべき「オト」と、手曲げによって製作されたエキパイの持つなまめかしいスタイルに、世界中のライダーが夢中になった・・・それが本質である。
現代において、それは別段に珍しくもないものになってしまったけれど、少なくとも私の年代にとっての「集合管」は、特別の存在である。
そして、集合管といえば、それは「ヨシムラ」なのである。
遠い少年時代、そもそも並列4気筒エンジンを搭載したマシン自体が特別な存在であった。
街中で見かけようものなら、全力で自転車のペダルを踏んで追いかけたものである。
ましてや、それに「集合管」なんてものが装着されていようものなら、もう体が震えるほどの感動を覚えたのである。
そして、それは「ヨシムラ」・・・
鉄のパイプに相模川の砂を詰め、両側には木材を叩き込んで栓をし、それをガスバーナーで炙りながら全身の力を込めて曲げる・・・
にもかかわらず、4本のパイプは寸分の狂いもなくひとつにまとめられ、そしてそれは、ふたつとして同じものではない・・・
ハンドメイド・・・職人技・・・ゴッドハンド・・・ポップ吉村・・・
我々の世代にとっての集合管とは、そういうものである。
当時のヨシムラにおいて、ポップの技を直伝された愛弟子がいる。
小林さんである。
ヨシムラから独立するとき、ポップから愛用のガスバーナーを譲り受けた・・・・
その後、ヨシムラを初め、数々の有名コンストラクターやメーカーからマフラーの製作を請負い、今日に至るのであるが、その間、小林さん個人の名前が表舞台に出ることはなかった。
しかし、そのマフラーは、飛び切りのパフォーマンスとクオリティーを持つものとして支持を受け続けている。
サイレンサーエンブレムにはそれぞれのコンストラクターのネームが貼られているが、その造りを見れば、小林さんの手になるものであることがすぐにわかるのである。
そして、いつしかそのマフラーは、
「小林管」
と呼ばれるようになった。
小林さんも、もう若くはない。
あと、何年マフラーを作ることができるのか・・・
どういう心境の変化なのか、外部の私には知る由もないが、小林さんは私にこう言ったのである。
「まめしばさん、私も一度は表舞台に出てみようかと思ったんです・・・」
そして生まれたのが、ニュージェネレーションクラシック、NGCマフラーである。
ただの懐古趣味ではない。
当時モノの復刻版として作りたかったわけでもない。
バイクのマフラーとしての魅力とはどういうものかというテーマを自らに問い直した。
エキゾーストシステムのパフォーマンスを追求するための手法については熟知し尽くしている。
表現したかったものは、当時という時代そのものが持っていた情熱、空気、温度・・・そういうものではなかったのか・・・そしてそれは色褪せることなく、現代における魅力として輝きを放つ・・・つまりそれは、集合管としての普遍的魅力の追求である・・・小林さんから、様々なお話をお聞きしながら、私はそう感じたのである。
先日私は、厚木市某所にある小林さんのファクトリー、「ストレイガ」にお邪魔し、製作現場をつぶさに拝見してきたところである。
その現場を画像などでご紹介するより前に、私は、文章だけで表現してみたかった。
この製作現場やNGCマフラーのシルエットについては、すでに複数の方々がブログ記事等で紹介しているところなので、キーワード検索をしていただければ容易に見ることができる。
以下は、小林さんから私に送られてきたメールの全文である。
半生をマフラー作りに打ち込んだ一流の職人、いや、技術者が、何を始めたいと思ったのか、それを読み取っていただければ幸いである。
『ヨシムラの当時物持っているんですが、同じの作ってもらえますか?』
『ボンネビル(GSX‐R)、リバイバルしないのですか?』
個人又は業者様から年に数度は頂く問い合わせである。
私はコピー屋でもないしリバイバル屋でもない。まして今でもヨシムラの量産品の一部の仕事を頂いているのにそのような仕事をする立場にはない。が、『鉄のショート管』の問い合わせが未だにあるのも事実・・・
2010年正月、あるジャーナリストとお会いしたとき、ヨシムラが8耐に初めて優勝した頃からの話題で盛り上がった。
78年と80年優勝の頃のヨシムラの様子もよくご存知の方だったのだが、私の発した
「あの頃はパイプ、手巻きでね~~」
との一言が会話を変えた。あの頃のヨシムラのマフラーのパイプは、板を丸めて作ったものとは知らなかったのである!知らない?ことに私もビックリ!
おやじさんが亡くなって15年・・・ヨシムラ集合マフラーの創世期、AMAで活躍し始めた頃の原点に立ち戻ってみようか!と思い立った。
『集合マフラー!』その性能と今までにはない音色でセンセーショナルにデビュー、AMAで大躍進し始めた頃のマフラーは、まだサイレンサーもなく、いわゆる直管!しかしそれはショート管と呼ばれる一連の「商品」よりも、テールパイプはずっと太く、けっこう長い。
新しいマフラーの構想をヨシムラ社長の不二雄氏に相談、「シリーズ7か!(USヨシムラ)」と問われたが、
「今まで商品として無かったような、当時を彷彿とさせる作を目指したい」
と答えた。
私がヨシムラで働き始めたのは82年5月、レース車両はGSからGSXに移行していたが、スズキ本社の世界耐久用や富士で走っていたヨシムラのクラブ員等、まだまだGS1000は現役だった。
私が最初に手掛けたマフラーはGSX400E(2気筒)だが、テーパーのテールパイプは当然としても、エキパイに使うパイプも1mmのボンテ合板(鉄)を切って丸めたパイプだった。
それはGS、刀(GSX)、にも使われていた。
通称「手巻きパイプ」
板から切り出し丸めて溶接、芯金入れてハンマーで叩いて丸出し。
砂詰め等、一連の作業はそれからであった。
ほんの一時のステンレスを経てチタンに移行したときは、エキパイ用のパイプはチタンメーカーから入手できたが、テールパイプ用のサイズはまだ無く、3本ローラーで丸める時点でガスバーナーで温度を上げながらでもしなければ丸まりもしない!それも1時間以上も一本の丸めに費やす!という作業だった。溶接だって今のような優れた溶接器でもなく、スイッチ押しても電気が飛んだり飛ばなかったり・・・
そうしてまで作り上げた当時のマフラーへの情熱や過程を、誰かが伝えなければ歴史から忘れ去られてしまう!!それらの工程も含んで、当時を彷彿とさせる作を作ろう!と、テーマを「原点回帰」として製作にかかった。
エキパイは外径42.7mm肉厚1.0mmの特別オーダー製管品を入手できたので、手巻きパイプは市販品では存在しない肉厚1.0mmでテールパイプに再現することにした。外径は76.3mm。
古いGSやZ1等はアフターマーケットの音量規制は99ホンで良いのであるが、現状ではけっこうウルサイ。94~96ホンを目標に、しかし当時のセンセーショナルな感覚を呼び起こしたくもあり・・・と。
それから半年以上の時間を費やした。集合マフラーが存在しなかった頃に、新しく出現した程のセンセーショナルさ!とまではいかないが、そのとき初めて集合マフラーを体験したライダー達が、《それまでには無かった感覚》を体験したように、これまでとは《別次元の感覚》を味わえる作が出来た!と自負している。
そうそう、ガスバーナー、周りの方々の通称『オヤジさんのバーナー』、僕が独立するときにオヤジさんから頂いたバーナーに繋ぎ直し、駆け出し当時の気持ちで曲げている。
これら一連の作は
見ては 《原点回帰》
乗っては《新感覚》である。
・エキパイ
曲げのデザインはヨシムラがAMAで躍進し始めた初期の頃の、1♯.4♯がエンジン出口の曲がり始めから内側に曲がっていくタイプ。この形は殆ど見ることがなくなった。
外径42.7mm 肉厚1.0mm 通常販売されている薄物でも1.2mm厚。特別オーダー製管品。
・テールパイプ
外径76.3mm 肉厚1.0mm 手巻き。この径の市販品は肉厚1.6mmで1.0mmのパイプは製造されていない。板を切り丸めた。それをベンダーで曲げてある。ベンダーなら簡単に曲がると思われがちだが、太く薄肉のパイプはなかなか曲げが難しい。そもそも外径70mmを越えた径のベンダーの型は極めて少ないので金型を新作!
ちなみにこのテールには手巻き・ベンダーパイプ500mm長を2本使うが、曲げる前のバイプ2本と市販品肉厚1.6mm、長さ5.5メートル1本とが同じコストである。斜め切りのテールなら5台分は出来よう。
口金は厚肉パイプから削り出し。重量増ではあるが、しっかりと固定されること、ポート径とエキパイ径に大きな差がある場合、内部をテーパー加工出来る等、レーススペックのチタンマフラーを製作する手法をそのまま再現。ホルダーもアルミ17S(ジュラルミン)の削り出し。
サイレンサーウールはステンレスウール+耐久性に優れたアドバンテックスを使用。パンチングはステンレスの0.5mm厚。
耐熱ブラックは(株)カドワキコーティングに依頼。全面ショットをしてからの焼き付け塗装。
鉄マフラーだからコスト安く作れる。という考えは全く無し!の作である。
「名付け親・グレアム・クロスビー」
2010年のスズカ8耐のあと、来日しているクロスビーがヨシムラに来るのを知って連絡をとってみた。
奥さんと山中湖畔を旅行中の彼の携帯電話は所々音声が途切れたが、
『Z1のマフラーが欲しいのだけど、何かあるかな~?』
と聞こえた。
「それならちょうど試作出来たばかりのがあるよ、興味ある?」
彼は予定を一日繰り上げて厚木に来てくれた。
15年振りの再会、思い出話やナンヤカラ~今夜は居酒屋。
『で、どんなマフラーなんだい?材質は?ダイナモは?』と矢継ぎ早にも一通りの質問。
「アーリーヨシムラ集合を感じさせる作だ。明日乗れるよ!街乗り用だよ。ダイナモ?必要か?? でもね、僕は予想するよ、貴方がヘルメットをとったとき、きっと今までマフラーのコメントには使ったことのない言葉を使うよ!」
『・・・???って、俺は何て言うんだ???』
「さぁ~」
2010年8月2日、9:30、クロスビーから催促の電話。
『用意は出来ている!!』
一通りの記念撮影後、待ってました!と、ばかりにZ1に跨がるクロスビー、おぉ!!やはり彼はライダーだ!!!
僕はゼファー750に乗って道案内役として並走、が、ショップに戻っても彼はスルーパス!もう一回り!
さぁヘルメットを!・・・
『RE・LIVING MY YOUTH!!!WAKATTA???』
「・・・・・no」
『MY PASSION IS RE・BORN!!!』
「・・・・・no」
解らないのでこう聞いた
「それは今までマフラーのコメントに使ったことのある言葉かい?」
『Never!!!』
やはり(o^-')b
「で、ダイナモ測る?」
『NO!~』
「重さ量る?」
『NO~!要らない~大丈夫!パーフェクト!!!』
『当時初めてヨシムラの集合を付けてレースに出た時と同じ感覚が今ここにある!!でも96ホンなんだろ!?』
しばし考えたあとで
『New Generation Classicだ!どうだい?』
(ニュー・ジェネレーション・クラッシック)
『青春はよみがえった!』
『情熱は生まれ変わった!』
たいそう感激して、なんと!シリーズ名まで提案してくれた。
思えば当時の感覚をオンタイムで知っているわけであり、我々よりも遥かに的を得ているだろう!と、喜んでシリーズ名にすることにする。
コンセプトのひとつ《新感覚》を直感してもらえたことに、嬉しい一日だった。
空港まで送っていく道すがら
『最初のデリバリーは必ず私・クロスビーからにしてよ!5本オーダーね!』
名付け親クロスビーは、シリーズ最初の顧客にもなってくれたのである。
皆さまにお願いいたします。
お感じになったままでけっこうです。
この記事にコメントをよろしくお願いいたします。
小林さんが読んでくださいます。
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まめしばスペシャルパーツについては、この記事にまとめてありますので、どうぞご覧になってください。
いずれも、マスプロダクトでは実現し得ない、驚くほどの効果を発揮するものばかりです。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-823.html
1、CRキャブレター用「Mノズル」
2、まめしばCRキャブレター「CR-Mキャブレター」
3、強化フロントアクスルキット
4、一次電圧昇圧回路「V-UP16」
5、クランクケース減圧バルブ「レデューサー」
6、CRキャブレター用ショートスピゴット
7、カワサキZ用シフトフォークボルト
これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りください。
四輪用との回路統合により、V-UP16バイク用が2月1日から値上げとなりました。
バイク用としての機能に変更はありません。
旧価格 1個 24,150円
新価格 1個 25,200円
「効く効くって言うけど、実際のトコロはどうなのよ?」なんて半信半疑になるのが普通ですよね・・・
でも、このインプレ集をお読みいただければ、きっと貴方も・・・
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-763.html
カワサキZの持病とも言える、4速ギア抜けを解決すべく、すでに欠品パーツとなってしまったシフトフォークボルトを製作し、デリバリーを開始しました。
対応するカワサキ純正部品としての部品番号は、
92043-016
ですが、これは、マッハ系2ストロークトリプルエンジンとも共通部品となっているものです。
つまり、マッハにも使えるということです。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-865.html
なんと、あの「NEさん」が、自社のオンラインショッピングの商品として採用して下さることとなりました。
いやぁ、ど~しましょ・・・大変なことです・・・
http://blog.livedoor.jp/inspireart/archives/51742692.html

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Re: 恥ずかしながら
ぜひ、おいでになってください。