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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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一次電圧昇圧回路 その3(点火系強化のメリット)

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現在テスト中の一次電圧昇圧回路について記事を連載中ですが、本日は、私が目論んだメリットについて書いてみたいと思います。

この効果的な部品を開発製作したツイントップさんのHPはこちらになります。
中でも、趣味のジェットスキーに関するチューニング内容は驚愕ですね・・・
http://www.ne.jp/asahi/twin/top/

この昇圧回路に関するツイントップさんのブログ記事はこちらです。
まあ、こういったデモ的なものはこれまでにもいくつかありましたが、火花が強化されるのは事実ということです。
http://jetski2004jp.blog.shinobi.jp/Entry/116/


キャブレターによって空気とガソリンを適正に混合し、これを十分にシリンダーに吸入させ、確実に圧縮したのちに、然るべきタイミングで点火して燃焼させる・・・・
まあ、言葉にしてしまえばこういうことなのですが、実際のエンジンにおいては、ある瞬間では、こんな理想の状態を実現できていたとしても、次の瞬間には全くと言っていいほどに具合の悪い状態になる・・・・まあ、そんなものです。

つまり、エンジンの稼動状況というのは、常に変動している・・・それも、相当な幅で・・・

普通の状態のマシンであれば、何の気遣いも要らずにエンジンは始動し、そのまま何の不具合もなく、街中から高速道路、そして峠道、さらには春夏秋冬の季節を通じて走ることができるものです。
そう、特にチューニングを施したり、細やかにセッティング作業をしたりしなくても、ほとんどのマシンはこのようにして普通に走っているものですが、それでもエンジン内の燃焼状態というのは、相当の幅で変動しているんです。


高速道路を100キロで巡航しているとき、1000ccクラスのマシンであれば、スロットル開度は10%にも満たない状態です。
ということは、燃焼室内に混合気はほとんど吸入されていませんね。
そして、実質的な圧縮圧力だって低い状態にあるのです。
そこから、追い越し加速のためにシフトダウンし、スロットルを全開にした直後に燃焼室内には十分な混合気が吸い込まれ、圧縮圧力も最大値付近まで高まる・・・・

さらには、空燃比だって同じです。
同じジェッティングであっても、パーシャル時と急開時では、全くと言っていいほど異なるのですね。
たとえば、私が愛用しているCRキャブレターなんていうのはその最たるもので、ちょっとセッティングのツメが甘いと、開度10%巡航時には10台前半などという、プラグかぶりをいつ起こしても不思議ではないくらいの濃い状態であったかと思うと、そこから急開しようものなら、即座に16なんていう、とてもまともな加速ができないような薄い状態に陥るのです・・・・

そんな状態であったとしても、それなりのスロットルワークによって、普通に問題なく走れていたりもするのですが、私のように、データロガーなんていうものを装着して、各データを数字で見てしまうと、それらは驚くほど大きな幅で変動しているという事実を如実に突きつけられてしまいます。


このようにして、大きな変動をしつつも、とりあえず不具合なく走れるか否か、そのカギを握っている主役が点火系であるというのが私の考え方です。
つまり点火系には、この幅広い条件下でも確実に着火させるだけの能力、いや余力が必要とされているというわけなのですね。


キャブレターはどれも同じ傾向にありますが、特にCRキャブレターにおいては、パーシャル時と急開時のセッティングバランスがシビアです。
大きく加速しようとしてワイドオープンした際の加速トルクを稼ごうとして、濃く振っていきます。
すると、加速トルクは大きく出るようになり、胸のすくような豪快な加速を得ることができます。この時の空燃比は、12.5近辺のはずです。そう、出力空燃比と言われる領域ですね。
ところが、そのままパーシャル巡航に移ったとたん、空燃比は、ヘタをすると10を割り込み、ガクガクとしたスナッチ感がしばらく続いたのちにかぶったプラグは失火し、そのままエンスト・・・・

パーシャル巡航を使わないようなサーキット走行であれば、こういったセッティングでもいいのですが、ストリートユースでは困ります・・・・というか、使えませんよね。

まあ、キャブレターの宿命ですから仕方ありません。

このあたりの試行錯誤については、これまでに散々書いてきました。
加速力を確保しつつ、実用に耐えるためのパーシャル空燃比を確保するための作業こそ、CRキャブレターセッティングの勘所そのものなのです。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-category-21.html

そして、これはCRキャブレターに限らず、FCRでもTMRでも、その他全てのキャブレターにおいて、程度の差こそあれど共通する課題であるところです。


それでは、たとえば、本来であればかぶってしまうような、10台前半のパーシャル空燃比であっても、かぶることなく走行を続けることができるとしたら・・・・
それは、より加速重視に振る余地が生まれるということです。
逆に、16近辺という極めて薄い状態であっても、落ち着いたアイドリングを続けることができるとしたら・・・・
それは、より燃費を稼ぐことができる余地が生まれるということです。

空燃比は、気温や気圧に大きな影響を受けます。
春夏秋冬の四季を通じて、その気温差は40度くらいはありますか・・・・
平地と富士山五合目や乗鞍などの、標高2,000m以上の高地では、20kpa以上の気圧差が生じます・・・・
空燃比変動に対する許容度が低ければ、どこかで具体的な不具合が生じるかもしれませんね。


今回装着した一次電圧昇圧回路によって、どの程度の許容度を得ることができたのかを確認するため、あえてセッティングを振ってみて、本来であれば不具合が出ると思われるような、不適正な空燃比状態を作ってみました。

まずは、SJ番手を2ランク大きく、JNストレート径を1ランク細くしてみました。
ご覧のとおり、開度5~10%程度、3,000rpm前後で巡航中のものですが、空燃比値は10台前半になっています。

パーシャル



さすがのウオタニSP-2も、ここまで濃い状態でしばらく走り続けると、しゃくるようにガクガクとしはじめ、まさにプラグかぶりを起こす兆候が見えてくるのですが、一次電圧昇圧回路を入れている状態では、何事もなかったかのようにスムーズに走り続けることができます。
ちなみに、このパターンにおけるいつものセッティング状態は、11台の前半です。
これでも濃いのですが、ここを薄くしてしまうと、スロットルオン時の加速トルクが薄くなってしまうのですね。このあたりがCRキャブレターの悩ましい部分でもあります。


次に試したのは、SJをもとに戻した上で、ASを1/4回転ほどグイッと開いてみました。
すると、ご覧のようにアイドリング空燃比は15台後半から16台に入ります。

アイドリング



こんなに薄い状態でも、アイドリングは乱れることもなく安定しています。
昇圧回路を入れていない状態でここまで薄くすると、アイドリングを保つことができず、しばらくするとストールしてしまいます。
ちなみに、私の通常時のアイドリング空燃比は、14台前半から中盤付近です。


そもそも、低中回転域というのは、あらゆる意味で燃焼状態が不安定な領域ですので、点火系の能力が大きく問われるところです。
特に、インジェクションシステムと比較して、キャブレターの場合には、様々な妥協をせざるを得ないところですのでなおさらですね。
そんな場合でも、この一次電圧昇圧という手法は、有効な手段となり得るということが、数値データでも明らかになったということです。
そして同時に、四季を通じた気温変化や高地へ行った際の気圧変化に対する許容度を高めることができるということも表しているということです。

ストリートで多用する低中回転域における明確な効果、そして、よりセッティングのフールプルーフ化を図ることができるという事実、さらには、環境や条件の変化に対する許容度が広まる・・・・よりきれいに燃やすことができるのですから、燃費にだって効果がないはずがない・・・

誤解を恐れずに言えば、ツメの甘いそこそこのセッティング状態でも、それを点火能力が巧くリカバーしてくれて、終始好調なフィーリングを得ることができる・・・まあ、誤魔化してくれるというわけです。
表現はあまり褒められたものではないのかも知れませんが、手間暇をかけることなく、いつも調子良いマシンを味わうことができるのですから、単純に嬉しいことですよね。
つまり、ストリートユースにうってつけのデバイスということです。

加えて、ハイパフォーマンスを誇るウオタニSP-2と組み合わせてすら効果を体感できるのですから、スタンダードの点火系と組み合わせた場合の効果は大きな期待が持てるところです。
ウオタニSP-2の場合、プラグコード類を始めとする付帯部品が別途必要になる関係で、そのイニシャルコストは8~10万円になりますが、それに対して24,000円前後という価格は、コストパフォーマンスとしては極めて優れるものと感じるのです。
さらには、その後にグレードアップを図ってウオタニSP-2などを導入した場合でも、そのまま生かすことができるのですから、これはもう言うことはありません。
おまけに、装着は極めて簡単・・・・

この一次電圧昇圧回路、現在は試作品の段階ですが、ほどなく市販バージョンが完成するとのことです。
一連の記事を書き始めた直後から、入手に関するご質問を何件か受けているところですが、市販バージョンが手元に届いた時点で改めてご紹介することにしますので、興味をお持ちの方はしばらくお待ちくださいね。
また、小さなチューニングショップのマニアックなエンジニアが、ひとつひとつ手作りをしますので、そうそう量産をすることもできないようですし、大量の在庫リスクを抱えるわけにいかないはず・・・・
現在、製作者のツイントップさんと微調整中ですが、事前予約を受けることも考慮しつつ・・・
いずれにしても、今しばらくお待ちくださいね。


次回の記事では、予想されるリスクについて考察するとともに、その対処方策について書きたいと思っています。



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スズキGS/GSX用並びにカワサキZ系各マシン用の強化フロントアクスルキットを製作いたしました。関心をお持ちの方は、下記のアドレスまでご遠慮なくメールをいただければ幸いです。キットの詳細は、下記の記事を参照してくださいね。
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スズキGS/GSX用
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-20.html
カワサキZ系用
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-632.html
この極めて効果的な部品を開発した経過はこちらにまとめてあります。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-category-8.html
GS/GSX用については、現在順調に発送作業中です。そして、Z用についても、来週末から再来週にかけてデリバリーの予定です。ご予約をいただいた皆様には、近日中にご案内のメールを送信いたしますので、今しばらくお待ちください。
カワサキZ系用の処理が終了しましたら、次はホンダCB-F系マシン用を製作する予定です。


まめしばCRスペシャル関係の各部品及び作業につきましても継続して受理中ですので、こちらもよろしくお願いいたします。
こちらをご参照くださいね。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-95.html


圧倒的な効果を誰にでも体感させてくれる、クランクケース減圧バルブ「レデューサー」についての検証と実験を継続中です。 これまでの経過はここにまとめてありますので、どうぞご覧ください。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-category-1.html
これらの記事をご覧になればおわかりのとおり、複数装着やファインチューニングなどの様々なテストを積み重ねてきましたので、興味をお持ちの方は遠慮なくご連絡くださいね。いつものとおり、知っていることは全てお伝えするつもりです。
レデューサーの各種サンプルは、イベント参加時のみならず、日頃の箱根テストラン時などでも常に携帯していますので、私を見かけた際にはどうぞご遠慮なくお声かけください。
百聞は一見にしかず・・・いや、一乗りにしかず・・・です。
レデューサーの詳細画像やオフィシャルな機能説明については、マエカワエンジニアリングさんのHPを参照してくださいね。
http://maekawaengineering.web.fc2.com/


今回の一次電圧昇圧回路をはじめ、アクスルキット関係、CRキャブレター関係、レデューサー関係、その他私宛の各種お問い合わせは、
mameshiba198★aol.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りください。



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Comment

Re: 嵐の中の燃焼のドラマ! 

何事も、そこで何が起きているのかという原理プロセスを踏まえることが重要と思います。
機械は正直・・・
  • posted by mameshiba198 
  • URL 
  • 2013.08/31 15:35分 
  • [Edit]
  • [Res]

嵐の中の燃焼のドラマ! 

V-UP16を搭載し9ヶ月が過ぎました。
荷物を満載したキャンプツーリングや高地のワインディングや
雨天走行や猛暑での走行を体験しました。
この記事 1回目は少し難しく直感派の私は燃焼とは
そんなものなんだろうなと読み流していました。
今 記事を読み返してまめしばブログの凄さを思い知らされました。
燃焼のドラマを説明しようとするとこの記事の凄さが身に沁みます。
燃焼とは! 教科書的な工程説明ではその実像を理解できない。
私の今の実感は燃焼とは嵐の中でガスライターに火を点ける
様なもの!
プラグの火花は強ければ強いほど良い!
V-UP16と付き合ってきた素直な感想です。
  • posted by GS400 
  • URL 
  • 2013.08/27 23:32分 
  • [Edit]
  • [Res]

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ファクトリーまめしばの営業について、特段に定休日や営業時間を設けておりませんが、一人で切り盛りしておりますので、おいでになる際には、あらかじめのご連絡をいただければと思います。

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