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GS1000と日々の日記

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フロント周りの剛性向上計画 その5

08年10月8日

フロントアクスルシャフト及びこれをアウターチューブにクランプする部分の剛性を高めたことによる効果についてはこれまでの日記に書いたとおりですが、この効果については事前にある程度予想していたもので、そういった意味では想定内のことでした。
まあ、これまで剛性が不足していたことでねじれていたものがねじれなくなったということですので、イメージしやすかった部分とも言えます。

ところが、予想外の効果として、ブレーキのタッチや剛性感まで増すという効果があったのです。
この効果、予想していなかったにもかかわらず体感できたというところからも、確実なものと言えます。

いじる前からキャリパーセンターは正確に合わせていましたし、作業の前後でブレーキには一切手を加えていませんので、アクスル周りをいじったことが理由という事実に間違いはないと思うのです。

その理由について考えてみました。



以下は私なりの考察です。

ブレーキタッチの良否を左右する要素はいくつかあると思いますが、そのひとつとして、パッド面とローター面の平行が保たれているということが挙げられます。
例えば、キャリパーやキャリパーブラケットの剛性不足が原因で、ブレーキ反力によってキャリパーがひねられて傾いた場合、この平行が崩れてタッチや剛性感が著しく損なわれます。
近年のラジアルマウントキャリパーはそういった観点から考えられたものです。



今回、アクスル周りの剛性を上げたことによって左右のフォークの結合剛性も上がったはずです。
また、ホイールとフォークの結合剛性も同様です。

アクスル周りの剛性が不足している状態でフロント周りにコーナリングやブレーキングによる応力がかかった場合、左右のフォークの平行度は崩れ、ホイールとフォークの平行度も崩れます。
すると、キャリパーはアウターチューブに、ローターはホイールに取り付けられていますので、これらの平行度も崩れるということですよね。

今まではフロント周りにかかった応力によってキャリパー(パッド)とローターの平行度が崩れてタッチが悪化していたところ、これを保つことができるようになったのでタッチが良くなったと考えられるのではないかと思うのです。


この画像を見ながら、コーナリングやブレーキング時にどんな応力がかかり、それがどの部品をどのようにひねろうとするのかをイメージしてみてください。







パッドとローターはキャリパーピストンシールの微妙なロールバックによってクリアランスが保たれ、このロールバック量が必要最低限かつ常に安定した状態にあることがブレーキタッチの良否に大きな影響を及ぼすことは周知のとおりです。
ブレーキメーカーは、このロールバックをいかにコントロールするかに知恵を絞り、そこにノウハウを集約します。
また、キャリパーのメンテナンスもロールバックをいかに適正に保つかということを目的に行うものです。
それほど重要な要素なんですね。
しかし、これはパッドとローターの平行度が保たれていてこそ意味があることであり、いかにロールバックを適正にしても、ここが傾いてしまったら全く意味をなさなくなるはずです。

私なりの結論は、
アクスル周りの剛性を向上させたことによって左右のフォーク及びこれらとホイールの結合剛性が向上し、そのことによってそれぞれに取り付けられたキャリパーとローターの平行度が高まったことでロールバックが安定し、その結果ブレーキタッチや剛性感が向上した
ということです。

たぶん、そうなんだと思うんですけどね・・・
それ以外の理由は私には思いつきません。

今回のアクスル周りの剛性向上によっていくつかの効果が体感されましたが、これらはつまるところ、まっすぐであるべきところがよりまっすぐに保たれることによって様々な可動部分がきちんと作動するようになり、これらが相乗的に作用したことによって得られたものと思うのです。

最新マシンのフロント周り、まあ、フロント周りに限ったことではありませんが、とにかく何をしても破綻しそうにないくらいの安心感がありますよね。
ブレーキレバーを握っても、その剛性感は段違いです。
これは、フロント周りの高い剛性や精度などの総合的効果なのではないかと思う次第です。

あと、以前からなんとなく疑問に思っていたことがあります。
もう一台のZRX1100です。
まあ、最新マシンではありませんが、フロント周りの構成はGSなどよりずっと剛性が高い作りになっています。
私のGSとZRX、実はブレーキの部品構成はほとんど同じです。
キャスティングブレンボ4POTにサンスターローターです。
なのに、フィーリングは全く違います。
ZRXの方がブレーキング時にレバーに伝わる剛性感が高いんですね。

つまりそういうことなんです。
同じブレーキパーツを使用しても、それが取り付けられる車体の構成が異なればフィーリングは異なるということです。
さらに及べば、いかに高性能なブレーキパーツで構成しても、車体がそれに見合ったものでなければ意味がないとも言えますね。
やはりバランスが大事ということに行き着いてしまいます。


また、いくら剛性を向上させても、そもそもの組み付けでフォークが平行でなかったり、ホイールベアリングがガタついていたり、その他様々な整備不良があれば、きちんとしたフィーリングは得るべくもないということにもなりますね。

そういう意味では、やはり基本整備がいちばん大事という結論にもなってしまいます。
あ~、話が終わらなくなります・・・・・

今回製作して使用したパーツ一式です。
構想~計画~設計~製作~調整~装着~評価
自分で考えて作ったパーツが効果を発揮するというのは楽しいものです。

でも、なんで今までこういったパーツがなかったんでしょうか???
とっくに誰かが考えて作っていても不思議じゃないのに・・・















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