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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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CRキャブにTPS装着 その3




キャブレターにTPSを装着して点火時期を3次元マップによりコントロールする。
これは既にTMRでトライし、絶大な効果を確認済みです。
さらに、このTPSからの開度データをデータロガーにてロギングし、空燃比との連動性を確認しながら緻密なキャブセッティングを行います。

このことについては、TMRキャブレターの書庫内「TMRにTPS装着シリーズ」で詳細に書いていますので、まずはそちらをご覧くださいね。

私の一連のプロジェクトにおいて、このTPSの装着というのは、ある意味で核となる要素なのです。
これがなければ成立しないと言っても過言ではありません。

当然、CRキャブでも同じことをします。
これによって、難解と言われるCRキャブレターを丸裸にするとともに、手探りで行わなければならなかったセッティング作業を目に見える形のデータで確認しながら進めていきます。
そして、ここで得られたデータを全て開示することにより、CRキャブセッティングにお悩みの方々の助力になればという思いもあるのです。

またまた前置きが長くなりました・・・反省してます・・・

TPSはスロットルシャフトと同軸配置し、これの回転角に従って変化する出力電圧によって開度データとするのですが、ここで大前提となる重要なポイントは、スロットルシャフト回転角とスロットルバルブ開度が1:1、つまり、ストレートレシオで連動していなければならないということです。
ここがバリアブルレシオになっていたりすると、点火時期制御、開度データともに大きくずれてしまいますが、特に、開度0%から50%まで、とりわけ10%までの間で大きく進角制御するという3次元マップ点火時期制御に関しては、とんでもなくまずいことになるのです。

ということで、CRキャブのそれがどのようになっているのかについて検証しました。
TPSを装着する際には、絶対不可欠の作業であると認識しなければなりません。
これとFCRの問題点(大問題)についてはまた後ほど・・・

まず、スロットルシャフトに分度器を装着し、針金を曲げた指針をキャブにセットします。




最初にする作業は、全閉から全開までの回転角の確認ですが、これは74°でした。
全閉からスロットルシャフトが74度回転すると全開になるということです。
もし、ストレートレシオであれば
0%~0°
25%~18.5°
50%~37°
75%~55.5°
100%~74°
となるはずですので、実際に計測してみます。

まず、0%ですが、ここで指針を0°に合わせます。






25%ですが、ご覧のとおり約20°です。






50%は約36°です。






75%は約55.5°です。






100%は約74°です。






ホッと胸をなでおろしました。
CRキャブのスロットルシャフト回転角とスロットルバルブ開度はほぼ1:1のストレートレシオである(厳密に言えば完全な1:1ではありませんけれど)ことが確認できました。

ところで、このCRキャブ、右手で操作するスロットルグリップ開度とスロットルバルブ開度は1:1ではありません。
これを見て下さい。






スロットルプーリーが長円です。
それも、始めは小径で終わりに行くと長径です。
ということは、開け始めはハイスロで全開近くではロースロということです。
ちょっと意外な事実ですね。
もっと良く観察すると、引き側ワイヤーのタイコ穴が3つあいていますが、最もブラケット寄りの穴を使えばこれも1:1になり、遠くの穴を使えば全開に近づくほどロースロになるという仕組みですね。
使用する穴を選択することで、スロットルレシオをセッティングすることができるのです。

ちなみにFCRですが、これについては以前にも書いたとおり、開け始めがロースロで全開近くになるとハイスロになるというバリアブルレシオになっているのですが、キャブ側のプーリーは真円です。
つまり、スロットルシャフトとスロットルバルブを連結するリンクで変化させているのです。
このような仕組みのFCRにTPSを装着するとどういうことになるのか、考えてみればわかりますね。
相当にまずいことになるのです。

FCRにはTPSを装着した状態で販売されているものが多くありますが、私は当初、可変抵抗器であるTPSそのものの抵抗カーブをいじることでつじつまを合わせているに違いないと思っていました。
可変抵抗器には、A・B・Cという3つの抵抗カーブが設定されていますので、FCRのリンクレシオを相殺するカーブのものを使えばいいだけのことなんです。


とりあえず、CRキャブにTPS装着、大きく前進したということです。
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