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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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MさんのZ1エンジンオーバーホール その3~シリンダー周りの状態と内燃機加工依頼

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シャーシダイナモを利用した各種計測及びセッティングサービスを開始します。
メニュー詳細については、下記を参照ください。
シャーシダイナモを装備する店舗等は複数存在するところですが、ファクトリーまめしばならではの画期的な内容と自負しています。

シャーシダイナモ利用による各種サービスの開始について



ファクトリーまめしばオリジナルパーツのウェブショップを開設いたしました。
どのような商品ラインナップがあるのか、どうぞこちらにてご確認ください。
もちろん、ウェブショップからでもご購入いただけますが、従来どおりにメールやお電話でのご注文でもかまいません。


ファクトリーまめしば:WEB SHOP

ファクトリーまめしば:WEB SHOPのお知らせ



ファクトリーまめしばオリジナルオイルのご注文については、こちらのショッピングカートよりお願いいたします。また、メール若しくはお電話、FAXでのご注文も承ります。

ショッピングカート:オリジナルオイル






川崎市在住のMさんより、Z1へのウオタニSP-2(Ver.FM)装着及びCRキャブレターセッティングについてご依頼をいただきました。
このZ1、数年前にMさんのお父様が購入したものなのですが、その当初から調子が芳しくなく、ほとんど乗らずにガレージに鎮座していたとのことです。購入後の推定走行距離は2,000kmあまり・・・
今回、お父様と相談の結果、おそらく点火系とキャブレターの問題であろうという見立てに基づいて、先のご依頼となったわけです。
しかし、キャブセッティング作業に先立って行ったエンジンチェックの結果・・・

このOH作業経過はこちらにまとめることとしましたので、どうぞご覧になってください。



MさんのZ1エンジンオーバーホール




さて、昨日の記事に引き続き、シリンダー周りについてご紹介しましょう。

先日の記事でも書いたとおり、このエンジン、2番のシリンダーライナーは完全に緩んでしまっており、冷間時にもかかわらず、何の抵抗もなくスルリと抜けてしまう状態でした。
これは、特に珍しいことではなく、Zを始めとする空冷エンジンでは良くあることです。
こうなってしまってはライナー交換をするしかありませんので、ストーブに乗せて熱することで全てのライナーを抜いてしまいましょう。

石油ストーブの天板上でしばらく熱してやった結果、全てのシリンダーライナーを抜くことができました。
この画像でもおわかりのとおり、最後のライナーが抜けたときの温度は93.9度です。

P5130544.jpg







抜き取ったライナーの外側には、シリンダーとの隙間から侵入したオイルによってしっとりと濡れた状態になっています。

P5130545.jpg

P5130546.jpg






この、シリンダーライナーの圧入が緩くなり、その結果オイルが侵入することによってどのような問題が起こるのかについて解説してみましょう。

まず、エンジンの冷却性能はガタ落ちしてしまいます。
燃焼室内における燃焼によって生じた熱は、シリンダーライナーからシリンダーへと伝熱し、その熱が放熱フィンを介して大気中に放熱されるというのが空冷エンジンの冷却となります。
この放熱を確実に行うためには、ライナーからシリンダーへの伝熱効率を如何に上げるかが極めて重要になるのは容易に想像できることでしょう。
後の時代になってからは、鋳鉄ライナーを使わずに、アルミ一体のメッキシリンダーへと進化しているところですが、これも、燃焼室で生じた熱を効率よく放熱フィンに伝えるかを求めた結果に他なりません。メッキというのは、耐摩耗性を確保するためのものであり、耐焼き付き性という要求が比較的低い4ストロークエンジンにおけるメッキシリンダーの主たる目的は放熱性を上げるためなのです。
Zなどの空冷エンジンにおいて、油温が上がってオーバーヒート気味になるので大きなオイルクーラーを装着して云々という話を耳にしますが、空冷エンジンにおいてオイルによる冷却性は大して期待できるものではありません。
大気中への放熱が巧く行かず、その結果として上がった油温だけをオイルクーラーで下げたとこころで、エンジン自体が冷却されるわけではないということです。

たとえば、高速道路をそこそこの速度で巡行している時というのは、十分に走行風が当たりますので冷却条件としては極めて良好ですが、にもかかわらず、油温が100度あたりまで上昇するとしたら、それはもう冷却性能自体に問題があります。
私のZ1000LTD、GS844、GS944、GS1207、この4台の空冷マシンは、それぞれ相当なレベルのチューニングを施した結果、1Lあたり110~120PSという高出力を発揮しています。先日に弾丸ツーリングに使用したZ1000LTDについて、オイルクーラーにはカバーをしたままの状態で走行しましたが、終始にわたって油温は90度にも満たない状態でした。
夜間の高速走行、気温は20度弱という条件下では、70度そこそこというレベルでしたので、真夏のごくひと時を除いてはオイルクーラーなど不要です。
このエンジンは、1015ccの排気量から約120psを発揮しているにもかかわらずね。

なぜここまで冷却性能が高いのか、それは、シリンダーライナーを製作し、確実な圧入公差を設定して作り直しているからに他なりません。
それほどに、シリンダーライナーとシリンダーがしっかりと圧入されて密着し、そこでの伝熱性を高めることが重要であるということです。

また、先に書いたとおり、わずか90度ちょっとまで温めただけでスルリとライナーが抜けるということが何を意味するのか・・・
エンジンが十分に温まって運転中、シリンダーの温度は150度近辺まで上昇しています。つまり、冷間時に緩んでいないとしても、適温で運転中はユルユルになっているということ・・・それでまともな冷却性能を維持することなどできるわけもありません。

ピンと来ませんか・・・
たとえば、焼き立てアツアツの焼き芋を食べるとき、強く握ると熱くて持てませんね。でも、指先で軽く把持して遊ばせるように持てば熱くない・・・
つまり、伝熱性というものは、強く密着すればするほどに高まるのです。
おまけに、緩んで出来た隙間にオイルが侵入すれば、それも断熱効果を生んで伝熱性を大きく阻害するのです。
そう、Zのノーマルシリンダー&ライナーでは、十分な冷却などできないということです。

ボアアップピストンを組んだりハイカムを入れたりするばかりがチューニングではありません。冷却性という極めて重要な性能を向上させるために、シリンダーライナーを製作して入れ直すというのは、空冷エンジンチューニングではセオリー中のセオリー、チューニングの王道と言っても過言ではありません。
ただ、何もわかっていない、にわかチューニングショップや提灯持ちに終始するばかりのバイク雑誌上ではこんな指摘はされてきていませんので、素人ユーザーたちも知らないだけのことです。

たとえ純正OSピストンを使ってオーバーホールするだけであっても、シリンダーライナーは交換すべきというのが真実です。
今回のオーバーホール、もちろんその手法でやりますよ。

この問題については、過去に詳細な解説記事を書いています、ひとつのカテゴリーとしてまとめましたので、ぜひともお読みください。
2013年に書いたこれら一連の記事は、Zを中心とする空冷マシンのオーバーホール&チューニングに携わる方々に対し、新たな認識を持たせるべき契機となったと自負しています。
以降、ライナー交換を推奨したり、関連のオリジナルパーツを開発するショップが急増した事実を見ても明らかでしょう。
当時、大きな反発を招いたのも事実ですが、私としてはそれも織り込み済みのこと、目的と真意は、旧車ユーザー諸兄に、より良い環境を与えたいということに尽きるのです。


空冷エンジンのシリンダーライナー



さて、カーボン落としから洗浄までを済ませましたので、内燃機加工に出しましょう。
この加工が上がって来るまでの間、このシリーズはいったんお休みとなります。

P5200193.jpg










ブリスクプラグの入手にあたっては、こちらのショッピングカート、若しくはメールにてご注文ください。
ショッピングカートにて在庫切れ表示がされているものについては、メールにてご注文をいただければ、入荷次第に速やかに発送いたします。
ブリスクプラグのご購入は、十分なテストとデータノウハウを蓄積しているファクトリーまめしばにてお願いいたします。

ショッピングカート:ブリスク


このブリスクプラグの検証については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。

ブリスクプラグ


注目すべきインプレ集はこちらです。

ブリスクLGSプラグのインプレ集


ファクトリーまめしばにおける装着セッティングサービスの詳細例については、こちらにまとめてありますのでご覧になってください。

カワサキZ系 装着&セッティングサービス

カワサキニンジャ系 装着&セッティングサービス

カワサキザッパー系 装着&セッティングサービス

スズキGS系 装着&セッティングサービス

スズキ空冷GSX&カタナ系 装着&セッティングサービス

スズキ油冷系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-K系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-F系 装着&セッティングサービス






CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com




ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (ブリスクプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



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まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。


・Mノズル
価格:1個4,000円


・CR-Mキャブレター
価格:1機 202,000円~


・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 43,000円


・V-UP16
価格:1個 26,000円


・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円


・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円


その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。


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これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。



〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com

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Author:mameshiba198
ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。
また、オートバイを構成する各部について、その原理や法則に及びつつ、実践的なノウハウも盛り込んでおりますので、参考にしていただければ幸いです。

ファクトリーまめしばの営業について、特段に定休日や営業時間を設けておりませんが、一人で切り盛りしておりますので、おいでになる際には、あらかじめのご連絡をいただければと思います。

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神奈川県小田原市栢山2925-3
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Tel:090-3342-1234
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Mail:mameshiba198@gmail.com

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