2019.02/04 [Mon]
シャーシダイナモによるGS944風太郎号の煮詰め~蓄積したデータと比較することによって、マシンに潜む問題点を抽出して解決に導く
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シャーシダイナモ利用による各種サービスの開始について
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ショッピングカート:オリジナルオイル
私のGS944と同じSOHCエンジニアリング製73mmピストンを使っているのが、お友達の風太郎君です。先日のこの記事にてご紹介したとおり、シャーシダイナモによるセッティング作業を行ったところです。
MJ番手と空燃比値&後輪出力値の相関関係について検証し、その結果から様々な真実が見えて来る
この時、CR-M33については、とりあえずに予想した125番というMJでは甚だしく濃い状態であることが判明し、最終的には115番まで絞ることで理想的な空燃比値を得ることができました。また、その状態は、リセッティング前と比較すれば、実走体感上においても相当に良いフィーリングになってもいたのです。
まず、このGS944風太郎号のスペックをご紹介しましょう。
・SOHCエンジニアリング製73mmピストン
・旧ヨシムラレース用カム
・旧ヨシムラショート管
・CR-M33
・ウオタニSP-2ファクトリーまめしばオリジナルバージョン
・MSA
基本的には、私のGS944に近似の仕様ですので、それと同等とまでは言わないにしても、近いパフォーマンスを発揮するはずですし、この時にはそれを期待しつつのセッティング作業でもありました。
さて、まずはこの時の作業内容について振り返ってご紹介しておきます。
CR-M33については、とりあえず125番というMJを組み付けた状態でシャーシダイナモに載せて計測してみました。ちなみに私のGS944では140番程度を使いますので、これでもやや薄いのかも知れないという予測をしてはいたのですが、計測結果は下記のグラフのとおり、全開空燃比は11台前半、中速域では10を割り込むという、非常に濃い状態でした。後輪出力も78.3psと、私のマシンと比較すると30psも下回っています。
濃いのは明らかですが、パワーカーブ自体はさほど乱れのないものですので、私としては、これはキャブセッティングが濃いだけの問題ではないことを予測もしていました。

とりあえず、この濃い状態からベストの空燃比値にするべくキャブセッティングの見直しをしたところ、このグラフのとおり、全開空燃比は13台前半というベスト値、中速域も適正な範囲に修正することができました。ちなみに、MJ番手は115番まで絞ることとなりました。
得られた後輪出力は81.6psと、当初よりも3psほどを上乗せすることができたのです。

この、キャブセッティング作業前後のカーブを重ねてみましょう。
このとおり、明らかな違いがありますし、それは全域に及んでいますので、通常であれば、これで万事OK、良いセッティングを見つけることができて良かったなどと万歳三唱することでしょうね。

しかし、900ccを超えるチューンド4気筒エンジン、マフラーが集合管になって点火系もSP-2になっているマシンにCR-M33を装着した状態で、MJが115番などというのはあり得ません。それは、ZであろうがGSであろうがCB-Fであろうが同じこと、何事にもおおよその相場というものがあります。
また、この風太郎号のエンジンは、圧縮圧力も13キロ以上をマークするハイコンプハイチューンド仕様、それも昔のものとはいえ、レースカムが入っているのですから、どう少なく見積もってもリッター当たり100ps以上を発揮しないはずがないのです。
そうすれば、最低でも94ps、順当に行けば100psはあっても全くおかしくありません。
エンジンにも、その仕様スペックに応じた相場というものがあります。
私のGS944のデータ、それも最もジェントルなサイレンサーにK&Nパワーフィルターを装着というおとなしい仕様のものと重ねてみましょう。
このとおり、27psもの大差です。ご覧のとおり、空燃比値はほぼ同じですが、私のものはMJ番手が138番、風太郎号は115番です。
ほぼ同じスペックのエンジンで、こんな大きな違いが生じるというのは、何か大きな間違いがあるということになります。

私の見立てでは、問題の主因は、装着されている旧ヨシムラのショート管です。具体的にこれの何が問題なのかはさておいて、私は風太郎君に、とりあえず適正なマフラーに交換した上で再度のセッティングを行うことを提案しました。
ここまでが今年のお正月の出来事です。
さて、先日、風太郎君からマフラーを交換したので、再チャレンジしたいとの申し出がありました。
まずは、キャブセッティングなどはそのままにした状態でシャーシダイナモに載せて回してみましょう。
グラフをご覧ください。出力云々はどうでもいいのです。
キャブセッティングは全く同一、違うのはマフラーのみなのですが、ヨシムラショート管では13前後というベスト値だったものが、計測範囲をスケールアウトするほどに薄くなりました。
まさに予想どおり、私のデータどおりです。先に、エンジン仕様に対するMJ番手には相場というものがあると書きましたよね。

MJ番手を含めて、各パートをリセッティングした結果、全開空燃比は13前後というベストに修正することができ、出力も100psをマークするに至りました。
まさに予想どおり、相場どおりの結果というわけです。

計測中の排気音やパワーフィーリングも全くの別物になりました。
ビフォー&アフターを重ねて比較してみましょう。
出力では18ps以上の差があり、全域で大差がついています。
整理すれば、この差は、マフラーを適正なものに交換し、それに合わせてキャブをリセッティングしただけ・・・
風太郎君は、このマシンを組み上げてから数万kmを走っているのですが、まあ、これまではいったい何だったんだと叫びたくなるほどの違いを体感したのは言うまでもありません。なにせ、当初の状態から比較すれば、出力で22ps、トルクで2キロ以上の違いがあったのですからね。
これでやっと、GS750のエンジンを944にチューニングアップしたことによって得るべきパフォーマンスを獲得できたというわけです。

以上のことでわかるのは、エンジン仕様に応じたパワースペックの相場、それに応じたキャブレターセッティングデータなどの経験値やデータがない場合、とりあえず問題なく吹け上がって走れているマシンの絶対評価はできないということです。
調子良く走っているから・・・とか、何かの作業ビフォー&アフターで良くなったから・・・などというのは、何の保証にもならないということです。
そういう経験値やデータを持たない人間が、如何にシャーシダイナモを使おうが、実走でテストランしようが、「これで完璧、OKなんじゃないか、こんなものだよ」という根拠のない勝手な納得をするだけで、実のところはまだまだとんでもなく大きな余地があったということになります。
エンジンを始めとするハード部分のチューニングアップには相応のコストがかかります。
貴方のマシン、投資したチューニングコストに見合った、相場のパフォーマンスを得ていますか。
ご心配であれば、どうぞマシンを持ち込んでご相談ください。
小躍りしたくなるほどの好結果を確認することができるのか、はたまた愕然と失意に包まれることになるのか、それは単なる結果に過ぎず、私は遠慮なくそれを提示します。
貴方のマシンが相場に満たないものであるならば、それを回復するための算段を講じるしかないでしょう。
ブリスクプラグの入手にあたっては、こちらのショッピングカート、若しくはメールにてご注文ください。
ショッピングカートにて在庫切れ表示がされているものについては、メールにてご注文をいただければ、入荷次第に速やかに発送いたします。
ブリスクプラグのご購入は、十分なテストとデータノウハウを蓄積しているファクトリーまめしばにてお願いいたします。
ショッピングカート:ブリスク
このブリスクプラグの検証については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。
ブリスクプラグ
注目すべきインプレ集はこちらです。
ブリスクLGSプラグのインプレ集
ファクトリーまめしばにおける装着セッティングサービスの詳細例については、こちらにまとめてありますのでご覧になってください。
カワサキZ系 装着&セッティングサービス
カワサキニンジャ系 装着&セッティングサービス
カワサキザッパー系 装着&セッティングサービス
スズキGS系 装着&セッティングサービス
スズキ空冷GSX&カタナ系 装着&セッティングサービス
スズキ油冷系 装着&セッティングサービス
ホンダCB-K系 装着&セッティングサービス
ホンダCB-F系 装着&セッティングサービス
CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com
ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。
※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。
※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (ブリスクプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円
作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。
ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。
Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス
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まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。
・Mノズル
価格:1個4,000円
・CR-Mキャブレター
価格:1機 202,000円~
・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 43,000円
・V-UP16
価格:1個 26,000円
・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円
・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円
その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。
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これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。
〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
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