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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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フルレストアオーバーホール後、走行1,300kmのZ1をエンジンオーバーホールする その2~シリンダー&ピストンの状態

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ファクトリーまめしばオリジナルパーツのウェブショップを開設いたしました。
どのような商品ラインナップがあるのか、どうぞこちらにてご確認ください。
もちろん、ウェブショップからでもご購入いただけますが、従来どおりにメールやお電話でのご注文でもかまいません。


ファクトリーまめしば:WEB SHOP

ファクトリーまめしば:WEB SHOPのお知らせ



ファクトリーまめしばオリジナルオイルのご注文については、こちらのショッピングカートよりお願いいたします。また、メール若しくはお電話、FAXでのご注文も承ります。

ショッピングカート:オリジナルオイル




旧車専門店にてフルオーバーホールレストア済とのZ1を購入し、納車直後から様々なトラブルが生じたにもかかわらず、販売した専門店は十分な対応をしてはくれませんでした。
その後、依然として走ることができないまま4年の歳月が経過したのですが、意を決してファクトリーまめしばへと持ち込まれてきたこのZ1、その原因は果たして・・・

前回の記事はこちらですので、前置きとしてお読みください。

フルレストアオーバーホール後、走行1,300kmのZ1をエンジンオーバーホールする その1~購入後の経過




このZ1、その外観は、新車と見紛うばかりにピカピカの、それは素晴らしい仕上がりなのです。まさに専門店ならではのフルレストア車。
この外観だけで判断するならば、その購入価格は誰しもが妥当と思うことでしょう。
しかし、納車直後からまともには走れない状態でした。
この積算計が示すとおり、購入後4年間の走行距離はわずか800マイル(1,300km)、4年間のほとんどは、失意のもとガレージに鎮座するZ1を眺めては、ため息をつく毎日だったのです。

PA186325.jpg

PA186305.jpg






車体や足周りにも複数の問題はあるところですが、Iさんによれば、納車後に走行を開始して数十キロも走らないうちにエンジンはグズり始めて再始動もままならなくなりました。
点火プラグを磨いたり新品に交換したりすると、またしばらくは走れるものの、その後は同じ症状に見舞われてしまったということです。
このような場合、何が原因として疑わしいのかは、知識やスキルを積んだ人間であればおおよその予測をすることができるでしょうけれど、オーナーのIさんにはそれを望むべくもありません。いや、それはIさんが悪いのではありません。素人ユーザーであるIさんが、そんな能力を持っていなくてはならない理由などないのです。
先日の記事にも書きましたが、Iさんは、そういう能力を持っていないことを自覚していたからこそ、専門店で多くのお金を支払ってフルレストアオーバーホール済のZ1を購入したのですから、その判断に何の落ち度があるというのでしょうか。

持ち込まれたままの状態でエンジンを始動させてみたところ、なんとか始動は果たしたものの、2気筒が死んだ状態で、エンジンはまともには回ってくれません。
点火プラグを外してみたところ、この画像のとおり、べったりとオイル&オイルカーボンにまみれた状態です。特に1番がひどい状態ですが、2.3.4番も大差のないレベルです。

PA186318.jpg






Iさんや、その後にこのZ1を見たショップは、この真っ黒になった点火プラグを見て、キャブレターに問題があると考えたようですが、それは当たりません。
キャブレターにも問題はあるのかも知れませんが、燃焼室内にオイルが侵入したことで点火プラグがかぶって失火してしまうというのが主体的な原因となりますので、この状態のものに、Iさんが希望したCR-M33装着作業を行ったとしても、何ら問題を解決することができないのは目に見えています。
そういう状態になることがわかっていながら、Iさんに言われるがままにCR-M33装着セッティング作業をするわけには行きませんので、この時点で、すでに組み上げて装着準備を整えていたCR-M33は、いったん棚上げです。
Iさんの目的は、CR-M33を装着することではなく、愛車Z1に乗って安心して楽しく走ることなのですから、私の務めはその目的に正対することであり、それを果たして初めて代金をいただくことができるのです。

点火プラグを外した状態でプラグ穴からピストンヘッドを覗いてみたところ、案の定、べったりとオイルまみれの状態です。
Iさんにも覗いてその状態を確認いただいた上で、対処方法について、下記のようにご説明させていたくこととしました。

このエンジンは、最低でも腰上オーバーホールを行う必要があること。それにあたって、シリンダーヘッドだけで済むのか、はたまたシリンダー&ピストンまでを行わなくてはならないのかについては、エンジンを開けてみないとわからないこと。
もし、オーバーホールを希望されるのであれば、今から目前でエンジン分解をしてご自身の目で確認していただくこともできること。

これに対してIさんは、必要なエンジンオーバーホールを希望すること、そして、ぜひエンジン内部を自分の目で見て確認したいとのことでした。
代金を支払う人が、その内容を把握した上で納得をする権利を有するのは当然のことです。

さて、分解を開始しましょう。
全ての作業は、Iさんに対して詳細な解説を行いながら進めます。

シリンダーヘッドカバーを開けました。
カム&カムチェーンテンショナー、バルブタイミングに大きな問題はありません。
バルブクリアランスは、0.04以下~0.25という大きなばらつきのあるもので、きちんとクリアランス調整がされているとは思えないものです。

PA186306.jpg






シリンダーヘッドを外した瞬間、1番から4番までの全てのピストンヘッドはオイルまみれであることが確認されました。
シリンダーも抜き取ります。

PA186307.jpg







気筒によって多少の差異はありますが、このとおり、燃焼室内には相当量のオイルが侵入し、ピストンヘッドにべったりと付着しています。
また、すでに純正0.5mmオーバーサイズピストンが入っています。

PA186310.jpg






ピストンリングは、初期のあたりがわずかに付いた程度ですので、新品が組付けられてから1,300kmという走行距離と矛盾しません。
フルオーバーホール時にリングは新品が組まれていたということです。

PA186309.jpg






4個のピストンを並べてみましょう。
各気筒によって多少の差異はあれど、いずれにも多量のオイル付着が見られます。

PA186316.jpg






各ピストンのカーボン付着レベルや裏側の表情、スカート部分のあたり程度からしても、ピストンも新品が組まれているようです。
つまり、フルオーバーホール時には、新品のピストン&ピストンリングが組まれたということです。

PA186314.jpg






ピストンを取り外したところで、コンロッドのガタを確認しましたが、スラスト&ラジアル方向のそれぞれに大きな問題はありません。
また、簡易点検棒をコンロッド小端に通したところ、スムーズに通りますので、クランク位相にも問題はありません。

PA186319.jpg






このように、燃焼室内に多量のオイルが侵入する場合、その原因はシリンダーヘッドのバルブ周りからのオイル下がり若しくはシリンダー&ピストン周りからのオイル上がりが主たるものですが、そのいずれかなのか、下がりと上がりが両方起きているのかも確認しなくてはなりません。
先に確認したとおり、新品の0.5mmオーバーサイズピストン&リングが組まれているのですが、それをもってシリンダー&ピストン周りには問題がないと決めつけることはできません。
シリンダーを確認します。

PA186320.jpg







結論から言えば、このエンジンは、摩耗したシリンダーによってひどいオイル上がりを起こしていると判断されます。
このシリンダーライナー内壁は、ピストンリングが当たらないスカート部分のクロスハッチはきれいに残っているのですが、リングが摺動するライナー中央部はクロスハッチが完全に消えて鏡面状態になっています。そして、この二つのエリアの境目には、指先で触ってもはっきりわかるほどのうねり段差が付いている状態です。
もちろん、Iさんにもこのシリンダーライナー内壁を目視及び指触していただきました。

PA186323.jpg






つまりこれは、すでに0.5mmオーバーサイズピストンに合わせてボーリング&ホーニングされたのちに相当距離、それも、摩耗具合から推測すれば10万km程度は走って大きく摩耗してしまったシリンダーに、そのまま新品の0.5mmオーバーサイズピストン&リングを組み付けたということです。
本来であれば、さらなるオーバーサイズピストン&リングを使用して、それに合わせてシリンダボーリング&ホーニングをすべきところですが、ご存知のとおり、純正1.0mmオーバーサイズピストンの供給は終了していますので、社外品のピストンキットを使うか、シリンダーライナーを製作して入れ直すという方法しかありません。
おそらく、このZ1を販売した専門店は、エンジンオーバーホールをするにあたって、そこまでのコストをかけることを嫌い、すり減ったシリンダーはそのままに、ピストン&リングを交換するのみという、通常ならば考えられないような手抜き作業をしたということです。
百歩譲って、シリンダーがすり減っていてもピストン&リングを新品交換すれば大丈夫だと誤認していたとしても、納車直後にここまで明らかなオイル上がり&下がり症状を起こし、Iさんから、数回にわたって都合3か月以上にわたってマシンを預かったにもかかわらず、この根本的部分についてやり直すことはなく、3か月の保証期間経過を盾に保証作業を打ち切ったのですから弁解の余地は皆無、いくら善意的に解釈しようとも、この一連の結果について弁護の余地はありません。
たとえば、ワイセコピストンキットでも仕入れてボーリング&ホーニングして組み直せば、とりあえず問題なく走れるものになったはずなのに、それすらもケチッてしまうほど性根が腐っているのか、穿った見方をすれば、Iさんに知識や経験がないのをいいことに、適当に言い逃れてしまえばいいと考えているのかなどとも感じてしまいますし、保証期間を経過させるための3か月間預かりだったのかと言われても、その弁解は困難ではないかとすら思われてしまいます。現に、Iさんはそのように考えています。
いずれにしても、高額で販売したZ1について、きちんと製作する気がなかったのはもちろんのこと、約束した保障対応を履行する気など、当初から毛頭もなかったことが窺われます。

さて、次回はシリンダーヘッド&バルブ周りについてご紹介しましょう。








ブリスクプラグの入手にあたっては、こちらのショッピングカート、若しくはメールにてご注文ください。
ショッピングカートにて在庫切れ表示がされているものについては、メールにてご注文をいただければ、入荷次第に速やかに発送いたします。
ブリスクプラグのご購入は、十分なテストとデータノウハウを蓄積しているファクトリーまめしばにてお願いいたします。

ショッピングカート:ブリスク


このブリスクプラグの検証については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。

ブリスクプラグ


注目すべきインプレ集はこちらです。

ブリスクLGSプラグのインプレ集


ファクトリーまめしばにおける装着セッティングサービスの詳細例については、こちらにまとめてありますのでご覧になってください。

カワサキZ系 装着&セッティングサービス

カワサキニンジャ系 装着&セッティングサービス

カワサキザッパー系 装着&セッティングサービス

スズキGS系 装着&セッティングサービス

スズキ空冷GSX&カタナ系 装着&セッティングサービス

スズキ油冷系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-K系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-F系 装着&セッティングサービス






CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com




ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (ブリスクプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス




ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。


・Mノズル
価格:1個4,000円


・CR-Mキャブレター
価格:1機 165,000円~


・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 40,000円


・V-UP16
価格:1個 26,000円


・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円


・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円


その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。


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ファクトリーまめしばスペシャルパーツのリンクはこちらです


ファクトリーまめしばスペシャルパーツ

これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。



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神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com

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Author:mameshiba198
ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。
また、オートバイを構成する各部について、その原理や法則に及びつつ、実践的なノウハウも盛り込んでおりますので、参考にしていただければ幸いです。

ファクトリーまめしばの営業について、特段に定休日や営業時間を設けておりませんが、一人で切り盛りしておりますので、おいでになる際には、あらかじめのご連絡をいただければと思います。

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