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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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MさんのGS750エンジンオーバーホール その5~カムシャフトを取り付けて、バルブタイミングを調整する

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10月20日と21日は所用によって出かけますので、ファクトリーまめしばは休業とさせていただきます。
メール及びショッピングカートでのご注文受付は通常どおりですが、返信等の対応は22日以降となります。







ファクトリーまめしばオリジナルパーツのウェブショップを開設いたしました。
どのような商品ラインナップがあるのか、どうぞこちらにてご確認ください。
もちろん、ウェブショップからでもご購入いただけますが、従来どおりにメールやお電話でのご注文でもかまいません。


ファクトリーまめしば:WEB SHOP

ファクトリーまめしば:WEB SHOPのお知らせ



ファクトリーまめしばオリジナルオイルのご注文については、こちらのショッピングカートよりお願いいたします。また、メール若しくはお電話、FAXでのご注文も承ります。

ショッピングカート:オリジナルオイル




エンジンの三要素である「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」、これは、三脚のそれぞれの脚に相当するものです。つまり、2本がきちんとしていても、1本が駄目ならば三脚は立たないのです。
MさんのGS750は、これまでにCR-M29、ウオタニSP-2(Ver.FM)の装着セッティングによって、2本の脚はシャキッとしたものの、シリンダーライナー内壁の錆腐食及びバルブ周りの摩耗劣化によって、先の大きなふたつの投資にもかかわらず、依然として芳しくないものにとどまっていたのです。
この3本脚については、一度にすべてをやるのがベストであるのは言うまでもありません。なぜならば、それぞれ少なからぬコストがかかるところ、お金をかけたにもかかわらず、その他の問題によって、依然として不完全な状態で走らなくてはならないというのは、精神衛生上も好ましいことではないから・・・お金をかけた以上、その効果を存分に味わいたいというのは人情でしょう。
しかし、現実の懐事情はそれぞれであるところ、お金がないからそれぞれをローコストにというのも賢いことではありません。
トータルではそこそこのお金をかけたにもかかわらず、いざ完成してみたら、全体的に完成度の低いものになってしまったというのも悲しいものだったりします。
そういう意味では、Mさんのプランニングは賢いものと言えます。
予算建てができるごとに、それぞれについて最高の選択をしてきたのです。それが、CR-M29とSP-2ということですが、さて、最後の仕上げとして、バリッと確実なエンジンオーバーホールを行いましょう。

これまでの経過記事はこちらですので、どうぞお読みになってください。

MさんのGS750エンジンオーバーホール その1~エンジン内部の確認とオーバーホールメニューの策定
MさんのGS750エンジンオーバーホール その1~エンジン内部の確認とオーバーホールメニューの策定

MさんのGS750エンジンオーバーホール その2~内燃機加工からシリンダーヘッドバルブ周りの組み立て

MさんのGS750エンジンオーバーホール その3~カムシャフトのラッピングとカムスプロケットの長穴加工

MさんのGS750エンジンオーバーホール その4~ピストン&シリンダー周りの組付け





GS750エンジンの組み立てを進めましょう。
シリンダーヘッドの締め付けを完了したなら、次はカムシャフトを組み付けます。
この時、サービスマニュアル記載の手順に従って合マークを目安としながら、カムチェーンのコマ数などを間違えないように注意するのは当然のことです。
また、このとき、カムチェーンアイドラーやカムチェーンテンショナーを装着し、所定の張り状態にする前にクランクを回してはなりません。これをやってしまうと、せっかく合わせたところからコマ飛びを起こしてずれてしまいます。
時折、ZやGSのエンジンでコマ数を間違えて組まれているものを見かけますが、そうなってしまう原因のほとんどはこれだと思います。
きちんと合わせたつもりなのに、テンショナー類装着前にクランクを回してずれてしまい、それに気づかずに・・・ということです。

この画像の状態は、マニュアルに従って組付けたところですので、コマ数云々というレベルであれば、合っている状態です。しかし、正確なバルブタイミングを得るという、本来あるべき姿という視点から見れば、合っていない状態となります。
この、アバウトな上死点位置で見ても、カム山の向きが遅れる方向にずれているのがわかります。

PA146252.jpg






カムシャフトを組み付けたなら、バルブクリアランスを調整します。
今回のエンジンは、吸排気バルブを新品にした上、シートカットを行っていますので、初期馴染み後にクリアランスは狭くなります。よって、最終的に狙うクリアランスよりも広めに合わせておきます。先を見越したさじ加減ということです。

PA146253.jpg






エンジンオイルを入れたのちにクランキングさせ、シリンダーヘッドまで確実にオイルが回って来るかどうかを確認します。
普通に組めば問題が起こるはずはないのですが、万が一にも回ってこないという事態になれば、焼き付きエンジンブローということになりますので、確認を尽くすということです。
動画にてご覧ください。
カムホルダーとカムジャーナルの間から、オイルポンプによって圧送されたオイルがにじみ出てくるのがわかるでしょうか。ここから出てきたオイルは、カム山とシムの間の潤滑も担っています。








最後の仕上げとしてバルブタイミングを調整します。
巷では、バルブタイミングを合わせるというと、カムシャフト組付け時にコマ数が間違っていないかどうかという点において語られることが多いように感じますが、マニュアルどおりにカムシャフトを組み付けただけでは、バルブタイミングを合わせたとは言いません。
それは、面研磨などを行ったヘッドやシリンダーで構成されたチューニングエンジンに社外品のレーシングカムを組む場合だけではなく、完全ノーマルエンジンにノーマルカムを組む場合であっても同様です。
エンジンを構成する各部品には公差が存在しますし、カムチェーンは走行を重ねることによって伸びて行きますので、これらの重なりによって、実際のエンジンにおけるバルブタイミングは相当の幅で変動してしまうのです。
通常、2~3度のずれを体感することは難しいかも知れませんが、5度以上もずれてしまうと、良い意味でも悪い意味でも、エンジンフィーリングは相当に変化するものです。

まず、クランクエンドに全円分度器をセットし、4番ピストンヘッドにダイヤルゲージの測定子を当て、正確な上死点を割り出します。

PA156263.jpg






正確な上死点に合わせた状態にした上で、吸排気のカム山の向きを目視してみると、相当に遅れていることがわかります。特に、吸気カムの遅れが大きいですね。

排気カム

PA156264.jpg






吸気カム

PA156265.jpg







バルブリフターにダイヤルゲージの測定子を当てて、バルブタイミングを計測しながら狙った数値に合わせます。

PA156266.jpg







このメモ書きを見てのとおり、コマ数を合わせただけの状態では、
IN:125.5度
EX:100.5度
となっています。マニュアル記載の指定値は、吸排気ともに110度ですので、吸気が15.5度、排気が9.5度遅れているということです。
エンジンはかかって走ることはできるかもしれませんが、本来のパフォーマンスからは相当にかけ離れたものになってしまいます。
それを調整して、規定値に合わせることが、バルブタイミングを合わせる作業ということです。

PA156270.jpg






規定値に合わせたあとのカム山向きはこのようになります。
この向き、気持ちいいです。きっと、エンジンもパリッと回ってくれるはず。

PA156268.jpg

PA156269.jpg







調整後は、カムスプロケットを固定しているボルトとカムスプロケットのめねじを脱脂した上でネジロック剤を塗布してしっかりと締め付け、万が一にも緩んだりしないように万全の措置を施します。
ご覧のとおり、相当にスライドさせていることがわかりますが、この移動量は、このエンジンの公差やカムチェーン伸びを補正した結果ということでもあります。

排気側

PA156271.jpg







吸気側

PA156272.jpg







これでエンジンの組み立て調整は完了ということですが、最終チェックのために、全気筒についてコンプレッションを計測します。
ここできちんとした値が得られていなかったり、規定範囲を超えるようなばらつきがあったとすれば、そのエンジン作業は失敗だったということになってしまいます。なぜならば、低下した圧縮を回復させることは、エンジンオーバーホールの主たる目的だから・・・エンジン三要素のうち、「良い圧縮」を実現するためのオーバーホールであるということです。
しつこいようですが、分解して組み立てることがオーバーホールの目的ではありません。圧縮を回復させることが目的なのですから、その結果がどうだったのかを計測検証するのは当然のことです。
ご覧のように、全ての気筒について、9.0~9.2キロで揃いました。
これは、組んだばかりで十分に馴染みが付いていない上、冷間時の値ですので、ならしを終えた温間時の計測では、もうあといくばくかは向上するはずです。

以下、1番から4番までの計測結果となります。

PA156273.jpg

PA156275.jpg

PA156276.jpg

PA156277.jpg






動画にてご覧ください。
計測数値も大事ですが、クランキング開始直後のゲージ針の立ち上がりも重要です。


















ブリスクプラグの入手にあたっては、こちらのショッピングカート、若しくはメールにてご注文ください。
ショッピングカートにて在庫切れ表示がされているものについては、メールにてご注文をいただければ、入荷次第に速やかに発送いたします。
ブリスクプラグのご購入は、十分なテストとデータノウハウを蓄積しているファクトリーまめしばにてお願いいたします。

ショッピングカート:ブリスク


このブリスクプラグの検証については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。

ブリスクプラグ


注目すべきインプレ集はこちらです。

ブリスクLGSプラグのインプレ集


ファクトリーまめしばにおける装着セッティングサービスの詳細例については、こちらにまとめてありますのでご覧になってください。

カワサキZ系 装着&セッティングサービス

カワサキニンジャ系 装着&セッティングサービス

カワサキザッパー系 装着&セッティングサービス

スズキGS系 装着&セッティングサービス

スズキ空冷GSX&カタナ系 装着&セッティングサービス

スズキ油冷系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-K系 装着&セッティングサービス

ホンダCB-F系 装着&セッティングサービス






CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com




ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (ブリスクプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス




ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。


・Mノズル
価格:1個4,000円


・CR-Mキャブレター
価格:1機 165,000円~


・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 40,000円


・V-UP16
価格:1個 26,000円


・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円


・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円


その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。


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ファクトリーまめしばスペシャルパーツのリンクはこちらです


ファクトリーまめしばスペシャルパーツ

これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。



〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
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FAX 0465-46-7041
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Author:mameshiba198
ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。
また、オートバイを構成する各部について、その原理や法則に及びつつ、実践的なノウハウも盛り込んでおりますので、参考にしていただければ幸いです。

ファクトリーまめしばの営業について、特段に定休日や営業時間を設けておりませんが、一人で切り盛りしておりますので、おいでになる際には、あらかじめのご連絡をいただければと思います。

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神奈川県小田原市栢山2925-3
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