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ブリスクプラグの検証 その1~プラグギャップ


現在、私が、これ以上の点火プラグはないと考えているのが、ブリスク製のLGSプラグです。
このプラグの特徴は下記のとおりですが、これら各項目は、火花点火エンジンにおける点火プラグに求められている基本的理想像であり、その内容について、異論を挟む余地はありません。
各プラグメーカーは、様々な形状特性の点火プラグを生産しており、それぞれに異なる形状アプローチをしてはいるものの、求める項目は、いずれも下記の内容そのものなのです。

1.広いプラグギャップを与えることによって、大きな火炎核(火種)を形成する
2.燃焼室内への電極突出を大きくすることで、火炎核から周囲混合気への伝播性を高める
3.プラグギャップ周辺に障害物(アーチ状接地電極)を設けないことで、火炎核の消炎作用を低減する
4.プラグギャップ周辺に障害物(アーチ状接地電極)を設けないことで、火炎核から周囲混合気への火炎伝播を360度方向に均一なものにする



この各項目について、それぞれ具体的な解説をしていくことにしましょう。
まず、初回の今回は、「1」に掲げた広いプラグギャップについてです。
結論から言えば、火花点火エンジンにおいて、プラグギャップは広ければ広いほど良いのです。そう、もし可能であれば、燃焼室内の端から端までの間に放電スパークを走らせることができたなら、それが理想形となるのです。


PB163489.jpg

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ガソリンと空気を混ぜ合わせた混合気を吸入、それを圧縮したところにスパークプラグの電極間に放電を起こし、その放電エネルギーをもって点火することによって燃焼が始まります。
いかにボアアップやポート研磨、はたまたターボチャージャーなどの装着によってエンジンチューニングを進め、吸入量を増加させたとしても、それに火をつけることができなければ、ビタ一文の出力も得ることはできないのです。
そういう意味において、いかに火をつけるかということは、火花点火内燃機エンジンの命題ということになります。


以前にも書きましたが、点火プラグの電極間に放電させることで、電極間に存在する混合気の分子に熱エネルギーが印加され、それによって電極間に火炎核が形成されます。
これが火種となって、順次周囲の混合気に火炎伝播が起こって燃焼が進行する、これが、着火から燃焼につながるプロセスです。

ところが、何らかの原因によって、放電はしたものの、周囲混合気に着火することができなかった、つまり火炎核が形成されなかった場合には燃焼につながりませんので、その行程は失火したということになります。
より確実に火炎核を形成させるためには、放電によって起こる火花柱を長いものにすることが有効です。そうすることによって、火花柱と混合気が触れ合う面積が広くなりますので、より火が着く確率が上がるということになります。
また、混合気濃度が薄いほど着火が難しくなる、つまり火炎核の形成が困難になっていきます。理由は単純です。薄い状態というのは、燃えるものが少ないからです。
たとえば、薄い混合気で走らせるリーンバーンエンジンには、1.3mm若しくはそれ以上に広いギャップのプラグが標準で使われていますが、それは、薄い混合気に確実に着火させるためです。
また、厳しい排気ガス規制をクリアするべく開発された、ホンダのCVCCエンジンは、規制をクリアするために薄い混合気とし、それでは着火させることができないので、小さな副燃焼室を設け、ここだけを濃い状態にして着火させるという手法を採っていました。つまり、薄い混合気は火が着き難いのです。
そこで、キャブレター、特に強制開閉式キャブレターの場合には、加速しようと大きくスロットルを開ければ、軽い空気が先に入って薄くなるという、急開リーンという状態になります。そこでは、着火し難いという状態が起こりますので、開けてもストールしてしまうとか加速しないということになります。
着火性を上げることができれば、この急開リーン時における失火限界を高めることができますし、同時に、加速時に備えてあらかじめ濃く振るレベルを抑制することもできます。
火花柱は電極間に生じるものですので、単純に電極ギャップを広く取れば火花柱は長くなり、着火性を向上させることができます。

もうひとつ、この火炎核が周囲に熱を奪われることで消えてしまうことがあります。熱を奪うものは、中心電極、側方電極、燃焼室壁など、火炎核よりも温度が低い周囲物の全てがあたります。
これらに熱を奪われて火炎核が消えてしまえば、その後の燃焼につなげることができずに失火ということになります。
火炎核を消え難いものにするためには、より大きな火炎核を形成することが有効となります。小さな火種よりも、大きな火種の方が消え難いということです。
火炎核は電極ギャップ間に形成されますので、ギャップが広ければ広いほど、そこには大きな火炎核が形成されます。


整理してみましょう。簡単なことです。
・電極ギャップを広く取ることで、そこに長い放電柱が生じる
・長い放電柱は、周囲混合気との接触面積が広いので、着火率を向上させることができる
・広い電極ギャップ間には大きな火炎核が形成されるので消え難く、燃焼室内混合気への燃焼伝播が確実に行われる

これは、点火プラグに求められる基本性能そのものです。


つまり、プラグギャップは広ければ広いほど良いのですが、この広いギャップ間に放電を起こすためには、大きな放電エネルギーが必要となります。
放電エネルギーを越えたギャップを設定した場合、そこには放電を起こすことができませんので、燃焼どころか、火炎核の形成もできないということになります。

点火系を強化チューニングするということ、それは一義としては、大きな放電エネルギーを得るようにするという意味です。
では、何のために大きな放電エネルギーを投入するのか、それは、より確実に大きな火炎核を形成するための広い電極間に存在する絶縁抵抗値を確実に打ち破るためなのです。
裏を返せば、よりプラグギャップを広く取るために点火系を強化チューニングするということ、つまり、点火系チューニングの大きな目的のひとつは、プラグギャップを広く取るためということになります。

ウオタニSP-2やV-UP16などを装着することによって、より大きな放電エネルギーを得ることができますが、これらの効能書きの中には、
・プラグギャップを1.1~1.3mm程度に拡大すること
とあります。
小さく書かれていますので、見過ごしてしまいがちですが、これが装着目的そのものです。
また、1.1~1.3mmと指定されているのだから、それ以上に広げても意味がないのではないかと思われるかも知れませんが、そうではなく、この指定値の意味は下記のとおりです。

P4030167.jpg







画像を見ればおわかりのとおり、通常の点火プラグの場合、アーチ状の側方電極を上方向に曲げて行っても、あるところを越えてしまえば実質的なギャップは広くすることができないばかりか、放電箇所、つまり火炎核が形成される場所が側方電極の懐方向に寄って行ってしまいます。
側方電極は火炎核よりも温度が低いですので、形成された火炎核の熱を奪う要因となりますので、それに近いところに形成するというのは芳しくない状態ということになります。
このことを勘案した場合、通常のプラグの場合には、1.1~1.3mm程度が限度であり適切であるということなのです。
裏を返せば、そういうことにならないようなプラグ電極形状であれば、放電できるギリギリ限界まで広げるのがベストということなります。
目的は、より大きな火炎核を形成することなのですからね。

そこで、冒頭に掲げたブリスクLGSプラグの電極形状を見れば、プラグギャップを広く取りつつ、熱を奪って火炎核を消してしまうようなものもないという、ひとつの理想形であることが理解できるはずです。

さて、形状の検討と解説の続きについては、次の記事をお楽しみに・・・




このブリスク製LGSプラグ、以前に記事掲載をして以来、実に多くの方々から入手についてお問い合わせをいただきました。
当初は、安定した正規輸入ルートの確立について見通しが立ちませんでしたので、これを商品として販売することには慎重にならざるを得なかったところ、お問い合わせをくださった方々には、ご期待とご要望にお応えできずに申し訳ありませんでした。
その後、チェコスロバキアのブリスク本社と数度のやりとりを重ねておりましたが、ようやく正規輸入の運びと相成りましたので、近日中にご予約をいただいたのちにデリバリーを開始する予定です。
価格についても、ファクトリーまめしばは正規販売店ですので、チェコスロバキアを始めとするヨーロッパ諸国及び米国における標準小売価格に準じたものとします。
また、業者様に対しても、確実な利益マージンを勘案した掛率を設定します。
どんなに優れた商品であっても、適正な価格と安定かつクリアな流通なくして認知は得られないと考えていますし、それがブリスク本社の意向でもあります。

そう、このハイパフォーマンスな点火プラグが、リーズナブルな適正価格で誰でも購入できるようになるということです。

当面は、B6ES~B8ES及びD6EA~D8EA相当品を流通に乗せますが、その後のニーズによって、その他のサイズについても展開するつもりです。










CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com








ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
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ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
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地図はこちらをご覧下さい。
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