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Z1のシリンダーヘッドオーバーホール その3~バルブタイミング調整と完成


盛大に白煙を吐くことが明らかになった座間市KさんのZ1については、ご相談の上でシリンダーヘッドオーバーホールを行うことといたしました。
これまでの経過については、こちらの記事をご覧ください。

Z1にCR-M31&ウオタニSP-2(Ver.FM)を装着セッティング・・・したのですが・・・

Z1のシリンダーヘッドオーバーホール その1~バルブガイドの摩耗

Z1のシリンダーヘッドオーバーホール その2~シリンダーヘッドの組み付け








さて、悩ましいオイル下がり症状に見舞われていたKさんのZ1、いよいよ復活も間近となってきました。

カムシャフトの組み付けを行います。
カムホルダーの各ボルトを規定トルクで締め付けてやります。ここで、めねじが駄目になっていてトルクがかからなかったなどという話を見聞きしますが、この時点に及んでそれに気づくということ自体が問題です。
事前に、ヘッド単体の状態でチェックと修復を済ませておくべきことです。
このシリンダーヘッドについては、全てのめねじについてヘリサートの必要など全くありませんでしたので、基本的には良好なヘッドということ、無用な熱負荷がかかっていなかったということです。

P3180064.jpg






次に、バルブクリアランスを調整します。
バルブは新品、シートカットも行っていますので、馴染みが進むとクリアランスが詰まる傾向になりますので、この時点では広めに取っておきます。
吸気側は0.1~0.13mm、排気側は0.13~0.16mmの範囲に調整しました。

P3190074.jpg







今回は、ノーマルカムシャフトをそのまま使いますが、それでもなおかつバルブタイミングは確実に微調整します。
カムスプロケットはあらかじめ長穴加工してありますが、まずはノーマルの位置で組み付け、その状態でバルブタイミングがどういう値になるのかを計測してみましょう。
ノーマルカムを組むのだから、バルブタイミング調整など要らないという向きもありますが、そういうレベルでエンジンを組むと、どういう数値になるものなのかを見ていただきましょう。

P3200075.jpg

P3200076.jpg






サービスマニュアル記載の規定値は、吸排気ともにLC:110°なのですが、このエンジンでは、下記の値となりました。
吸気:LC:117° (7°の遅れ)
排気:LC:102° (8°の遅れ)

この主たる原因は、カムチェーンの伸びや、各部品の製造公差によるものですが、この、7~8°の遅れというのは、決して無視できるレベルではありません。
このエンジンは、シリンダーヘッド下面やシリンダー上面の面研磨は行っていませんので、もし、それらを行っていたとしたら、この遅れはもっと大きくなっていたはずです。
せっかく、より良いエンジンにするべく、各部の修正や部品交換にコストをかけてオーバーホールしたとしても、この4ストロークエンジンのパフォーマンスやフィーリングを大きく支配しているバルブタイミングにズレを生じていたとしたら、それは極めて残念なものとなるでしょう。まさに片手落ちとはこういうことを言うのです。

今回は、この名機であるZエンジンの設計値である、先の吸排気ともにLC:110°にきっちり合わせました。
シリンダーヘッドの確実なリペアオーバーホールと相まって、Zエンジンのノーマルベストの状態になるはずです。
ここまでしなくても、エンジンは普通にかかって問題なく走行することはできます。
おそらく、その状態で乗って、問題を感じることはないでしょう。
しかし、それは本来の姿ではないというのもまた事実です。
ノーマルカムをノーマルエンジンに組むのに、バルタイ調整なんてしなくても問題ないという意見についてどう評価するのか、それはオーナーの判断に委ねることとしましょう。

これは、調整後の取り付け穴ですが、これくらい設計値からずれていたということです。

P3200078.jpg

P3200077.jpg






バルブタイミング調整が終わったなら、カムスプロケット取り付けボルトにねじロック剤を塗布して緩み止めを施してやります。

P3200079.jpg






さあ、マフラーやキャブレターを装着し、完成です。

P3200082.jpg






初期ならしを兼ねて、30kmほど走行させましたが、Z1ノーマルエンジンならではの、程よい加速、軽くスムーズ、そして伸びやかな回転フィーリングが楽しいです。
私は、キャブレターセッティングの依頼により、実に多くのZに乗ってきていますが、Z1ノーマルエンジンの良さについて、このマシンで再確認させていただきました。
Z1000とは違うのです。MK2とも違います。もちろんJとも違います。
Z1には、Z1ならではのフィーリングがあるのです。
そしてそれは、各部がきちんと設計値に調整されていてこそ明確になるものなのです。

ああ、もちろんですが、激しかった白煙吐きは、完全に解消しました。










CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com








ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



大好評のファクトリーまめしばオリジナルオイル開発の経過はこちらにありますので、どうぞご覧になってください。
オリジナルオイルの開発

P1090323.jpg

P1090324.jpg

価格を含めたサービス内容については、こちらをご覧ください。
常に在庫は確保しております。
オリジナルオイルのデリバリーについて



ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
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・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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