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GS1000と日々の日記

ファクトリーまめしばにおける日々の作業内容についてご紹介しております。

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スターターワンウェイクラッチ

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今日の記事はスターターワンウェイクラッチについてです。
この部品、ちょっと古めのビッグバイクではトラブルを起こしがちなもののひとつです。
GSもそうですし、Z、CB、カタナなども同様です。
特にCBでは持病のように言われているようですね。
多少の違いあれど、これらのバイクに装着されているものはどれも似たような構造のものです。

これはGSのパーツリストに記載されているものです。
これの役割は、セルモーターの駆動力をクランクシャフトが正回転する方向には伝えるが、その逆方向には伝えないというものです。つまり、一方向にしか伝えないということです。






これがユニットとしての画像です。
私が予備としてストックしているものですが、程度は、まあ、中の上くらいでしょうか・・・






これがハウジング側です。3個のローラーが配置されているのがわかります。
ここに、リングギアの摺動部分がはまりますが、この3個のローラーがハウジングに切られたテーパー状の溝内を斜めにスライドすることで伝達を一方向のみにしているのです。
この画像では、向かって時計周り方向ではフリー、反時計周り方向ではロック状態になり、セルモーターの回転力をクランクシャフトに伝達することができます。






これがリングギアの摺動面です。パーツリストの「1番」です。
いちばん多いトラブルは、ここの段付き磨耗によって断続的に滑ってしまい、いわゆる空回りして始動不能になるというものです。
この画像でも、摺動面にローラーとの接触痕がはっきりとわかりますが、この程度ならまだ問題はありません。






これはローラー、リストの「2番」ですが、これも磨耗していることが考えられますので、要チェックの部品です。






これは、リングギアの内側とクランクエンドの間に入るローラーベアリング、リストの「5番」ですが、これもチェックが忘れられがちな部品です。



画像でもわかるとおり、すでにローラーが偏磨耗しています。
このベアリング、意外と痛みが早いのです。
リングギアの摺動面はどうしても段付き磨耗しますが、これは多少進んでも空回りして始動不能になることはありません。
つまり、段付き磨耗している状態で使用されるということです。
すると、エンジンが回転している間は、ずっとローラーを断続的に引き摺りながら空回りしている状態になります。この断続的というのがいけないんですね。
カタカタコトコトと揺すぶられるように力が加わりますので、偏磨耗してしまうのです。
このようにベアリングが痛んでいる間はまだいいのですが、これが進むとクランクエンドがガタガタに磨耗してしまいます。
そうなると、相当にやっかいなことになります。
先に掲げたバイク、もう、クランクシャフトなんて新品では出てきません。



リングギア摺動面の段付き磨耗を根本的に解決することはできません。
使っているうちにそうなるものなのですから、定期的に点検交換するべき消耗品です。
しかし、いくつかのことに注意することで進行を遅らせることは可能になります。
注意すべき事項のうち、最も重要なことは・・・・
バッテリーの点検です。
弱ったバッテリーでセルモーターを回そうとすると、
キュ・・キュ・・キュキュ・・キュ・・キュキュキュ・ブルン!!
なーんて感じになりますよね。
これがいちばん段付き磨耗を促進します。

ワンウェイクラッチは、その構造上、大きな力が瞬時にかかった場合にはきちんとロックするのですが、中途半端な力がゆっくりかかったりすると滑るんですね。
この滑りが段付き磨耗の最大の原因です。
ですので、常にバッテリーを元気な状態に保ち、セルモーターの周りが鈍くなってきたら早急に対処することが必要です。
なんとかエンジンを始動できるからといって、先に書いた、キュ・・キュ・・・なんてことを繰り返しているとすぐにダメになります。

あとは、スターターリレーやセルモーター自体の状態も重要ですね。
つまり、常に勢い良く元気にセルモーターが回転するようにしておかなくてはいけないということです。

この、3個のローラーが入っているタイプの耐久性は決して褒められたものではありませんが、唯一の救いはクランクケースを割らなくても点検交換が容易にできるといった点でしょうか・・・
近年のバイクのスタータークラッチはもうちょっとマシな構造になっていますが、クランクケースを割らないと交換できないものが多いですので、それはそれで大変だったりします。

それから、このスタータークラッチユニットは、リスト「4番」のボルトでジェネレーターローター裏側に装着されています。このボルトにはハンテンションボルトが使われているのはもちろんですが、ネジロックがかけられています。絶対に緩んではいけないところなのですね。
点検整備や分解時には十分に注意しなくてはならないところです。

皆さんのバイク、元気にセルモーターは回りますか?
あと、スタータークラッチの点検を一度もした記憶がない方は、なにかの機会に是非点検することをお勧めします。

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Author:mameshiba198
GS1000と日々の日記は「まめしば」が2022年7月に永眠したため、現在は後を継いだ妻が更新しています。内容は商品、店舗情報や日々感じたことなどです。
夫の残した日々の作業内容、オートバイを構成する各部について、その原理や法則などの実践的なノウハウは引き続き、ご利用いただければ幸いです。

ファクトリーまめしばの店舗は現在開けておりません。まめしば商品は引き続きウエビック経由でご購入頂けます。キャブレター業務につきましては、福岡のプロヘッドモーターファクトリーさんに引き継いで頂きました。

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