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リックマンZ1のシリンダーヘッドOH その2~カムホルダーめねじのチェックとポート段付き修正


MさんのリックマンZ1、シリンダーヘッドのオーバーホール作業を進めましょう。
まず、Zを始めとする古いエンジンで良くあるトラブルとして、各めねじの劣化です。
特に、M6という細いネジ径の割には負担の大きなカムホルダーのめねじがダメになっているというケースは少なくありませんので、要チェック項目となります。

分解してカーボン落としと洗浄を終えたシリンダーヘッドにカムホルダーを装着します。

P2214180.jpg






カムホルダーを固定しているM6ねじを座面が軽く当たるまで指で締め込んだところでマーキングします。
ここで、抵抗が大きくて指でねじを締め込んで行けないとしたら、そのめねじは終わっています。

P2214181.jpg






良く、「規定トルクがかからずにめねじが上がってしまったのでヘリサートを入れた」などという話を聞いたことがあると思いますが、これは正確ではありません。
規定トルクがかかったから良いというのは誤りなのです。
目的の本質は、当該箇所における荷重を十分に受けるだけの締結力を得ているかどうかということであり、それを締め付けトルクに換算して目安としているに過ぎません。
座面が接した以降、そのねじを締め付けることでねじは伸びますが、その伸びたねじが戻ろうとする弾性力で締結するのです。
同じねじとめねじの組み合わせにおいて、同じ締結力を得ているとしたら、そこにおける伸び量は同じになりますし、その時において、座面が接してから当該トルクに達するまでの回転角も同じになります。
つまり、何とか規定トルクに達しはしたものの、そこに至るまでの回転角が大きかったとしたら、その締結部分は、本来の締結力を生んでいないということになります。
先のマーキングしたところから、規定トルクに達するまで締め付けてみましょう。

P2214182.jpg







このようにして、ねじとめねじが正常であれば、全て同じ回転角になります。
このヘッドの全てのカムホルダーめねじは正常でした。おそらく、熱負荷の少ない環境で走っていたのでしょう。
熱負荷によるアルミ母材の劣化は、いかなる方法によっても元に戻すことはできませんので、そういう意味では、このヘッドは良好な状態ということです。

P2214183.jpg






その他のめねじについても、全てにタップを通します。
エンジンを組み上げてしまえば、これをやったかどうかなんて全くわかりませんし、やらなかったからといって、全てにおいてすぐに問題が生じるわけでもありません。
しかし、より確実に作動する機械を組み立てるためには必須の作業なのです。
ただただひたすらに、多数のめねじにタップを通すのは手間暇がかかりますし、常に指先に神経を集中する必要もありますので、決して楽な作業ではありません。
ただひたすらに地道に・・・

P2214184.jpg






タップを通したあとは念入りにめねじ穴の奥までエアブローし、その後は、全てのめねじにねじを指先で回し入れていきます。
ねじが底付きするまで指先で軽くクルクルと入って行かなくてはなりません。
わずかでもひっかかりや違和感があったならば、そこは再度のチェックが必要です。

P2214185.jpg






さて、次はポートの段付き修正をしましょう。
いわゆるポート拡大研磨をするわけではありません。
量産品としては当然にある鋳型のツブツブや段差をならしてスムーズにするのです。
これは、チューニングではありません。
単に、エンジン設計者が、そのエンジンを開発する際に想定した設計値を得るために行うに過ぎませんが、その効果は少なくありません。
良く、エンジンに当たりとか外れなどと言われますが、手間暇をかけることで当たりエンジンに仕上げるということです。
主に、バルブシートとポート内アルミ部分の段差を修正します。
それにしてもこのヘッド、相当に深くシートカットが入っていますね。
これではバルブクリアランスが取れないのも頷けます。

P2214186.jpg

P2214187.jpg

P2214188.jpg





さあ、シリンダーヘッドの下ごしらえは完了しましたので、内燃機加工に出しましょう。
ところで、このリックマンZ1エンジン、新たな問題が発覚してしまいましたので、その対処についてMさんに相談しなくてはなりません。
これまたちょっと悩ましいことなのです。









CR-Mキャブレターの製作や装着セッティングについては、詳細なお見積りをお作りするご用意がありますので、関心をお持ちの方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。


〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com








ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
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・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
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