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Z750FX-1のエンジンオーバーホール~シリンダーヘッドの内燃機加工が完了、そして・・・


無知や無認識による過失なのか、価値観や認識レベルの相違によるものなのか、故意に基づく悪意的不作為によるものなのか、はたまたそれらが混在した結果によるものなのか。
記事後半に記載した各内容について、その判断は、この記事をお読みの各位に委ねることとします。






CR-M33の製作、そして装着セッティングをご依頼くださった相模原市在住のKさんのZ750FX-1、先日の記事にてご紹介のとおり、3番インテークバルブ曲がりという、不運なトラブルによって、シリンダーヘッドオーバーホール作業をすることとなりました。
その経過については、こちらの記事にてご確認ください。

Z750FX-1のエンジンオーバーホール~3番シリンダー圧縮ゼロ




さて、シリンダーヘッドが内燃機加工から上がってきました。
ヘッドオーバーホールの具体的な作業内容については、以下のとおりです。
オーソドックス極まりない、ごく普通の作業です。

・吸排気バルブを純正新品に交換
・吸排気の各バルブガイドを製作打ち替え
・バルブシートカット

P2023990.jpg






シートカットしたバルブシートに合わせて、新品の吸排気バルブを摺合せした状態です。

P2023991.jpg

P2023992.jpg






加工時の切削粉などが残っているといけませんので、洗浄の上で、各部をエアブローします。

P2023995.jpg






現在、摩耗して樽型になってしまっているバルブリフター、純正部品を発注して入荷待ちですので、これが入り次第に組み立て作業に着手することとしましょう。

ところでこのシリンダーヘッドについて、細部を見てみることにしましょう。
エンジンチューニング、若しくは、エンジンフルオーバーホール、その定義は特にありません。
作業者が、エンジンチューニングしたと言えば、それはチューニングエンジンです。
作業者が、エンジンフルオーバーホールしたと言えば、それはフルオーバーホール済エンジンなのです。
このエンジンは、オーナーから聴取したところ、下記のとおりのチューニング履歴があるものです。
オーナーのKさんは、チューニング後に親しい友人から車両を譲り受けたとのことですので、以下の内容は、その友人からの伝聞ということになります。
前オーナーと作業を行ったチューニングショップさんとの間で、どういう経過があったのかは未聴取ですので不明です。
ただ、内容からも推察できるとおり、それなりのコストをかけて、そこそこのレベルでチューニングを依頼したということは事実でしょう。

・実施時期:2011年
・実施後の走行距離:約1,000km(諸般事情により、前オーナーはほとんど未走行)
・内容
 Z1000MK2クランク
 CP製70mmピストン(1015cc)
 オーバーサイズライナー
 シリンダーヘッド面研
 メガサイクルカム
 強化バルブスプリング
 ポート拡大研磨
 バルブポリッシュ


シリンダーヘッドを取り外す範囲での分解作業でも、上記のチューニング内容は確認することができます。
以下、事実のみを列挙しますので、それをどのように判断して評価するかは、この記事をお読みになっている各位に委ねることとしましょう。
また、どこのショップ作業によるものなのかについて聴取はしているものの、この記事趣旨からは外れる要素ですので、詮索は無用です。
この記事の目的は、今後、貴方がオーバーホールやチューニングを検討するにあたって、納得の行く結果を得るための参考に資するためです。





吸排気ポートは、拡大された上で、実にきれいに研磨されています。
また、画像でもおわかりのとおり、ここまでのポート研磨をするには、バルブガイドを抜く必要がありますが、ガイドそのものは、その表面の変色具合からして、抜いたものを再利用しているのではないかと推測します。
このガイドは、新品バルブを挿入して確認したところ、相当に摩耗が進んでいましたので、吸排気合計8本について、全て製作の上で交換することとしました。

P1163861.jpg






バルブリフターは、このように樽型に摩耗しています。
これをシリンダーヘッドのリフターホールに挿入すれば、相当のガタがある状態になります。
ここまで摩耗していれば、計測する意味すらありませんので、新品純正部品に交換します。

P2024000.jpg






吸排気バルブについては、このようにきれいに研削の上で鏡面ポリッシュしてあります。

P2024001.jpg






バルブステムは、このように偏摩耗しています。
そのレベルは、段差部分が爪先にひっかかるほどのものですので、これも計測するまでもありません。
ここまで摩耗が進むには、少なくても数万kmの走行を要するのが通常です。

P2024004.jpg






バルブフェイスは、このように段付き摩耗が進んでいます。ここまで摩耗が進むには、少なくても数万kmの走行を要するのが通常です。
当たり面の状態からすれば、段付き摩耗したものを摺合せしたものと推察します。
フェイスの段付き摩耗のみであれば、バルブフェイスのリサーフェイス(研削修正)にて再利用という選択もありますが、上記のとおり、ステムの偏摩耗も進んでいますので、これらの吸排気バルブについては全て純正新品部品に交換します。

P2024006.jpg






排気側2番カムホルダー固定ボルト4本のうち、1本には全くトルクがかかっていませんでしたので、ここにはヘリサートを挿入して補修しました。

P1153850.jpg






このボルトめねじについては、単にトルクがかからないというレベルではなく、めねじの山がほとんどない状態、つまり、6mmの単なる穴になっていました。
そこにねじこまれていた、いや、差し込まれていたボルトには、液体ガスケットが多量に付着していました。
つまり、単なる6mmの穴に液体ガスケットを充填し、そこにボルトを差し込んであったということです。
どういう目的なのか、私には理解することができません。

P2023993.jpg






その他にも何点かありましたが、キリがないのでこれくらいにしましょう。
一言で表現すれば、「一事が万事」というところでしょうか。
以上が、この「チューニングエンジン」におけるシリンダーヘッドの有体です。
そして、このエンジンに潜んでいた上記の状態は、ファンネル状態で走行中に、3番シリンダーに異物を吸入したことで吸気バルブが曲がってしまうという、実に不運なトラブルに見舞われ、チューニング後、わずか1,000km程度の走行段階で分解したことで明らかになったものです。
トラブルに見舞われる前は快調に走行していたという事実についても、併せて付記しておきましょう。

先にも書いたとおり、この内容と作業者についてどのように評価するのか、それは記事をお読みの貴方に委ねることとします。

最後に、現オーナーのK様、オーバーホール作業は順調に推移しておりますので、仕上がりを楽しみにしていてください。
いや、特別なことは何もしておりません。然るべきことをセオリーに従って粛々と実施するだけです。




ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。



ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



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オリジナルオイルの開発

P1090323.jpg

P1090324.jpg

価格を含めたサービス内容については、こちらをご覧ください。
常に在庫は確保しております。
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ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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