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Z750FX1のエンジンオーバーホール その6~電装系の修正とCR-M31の装着


このマシン、基本メンテナンスが相当におろそかにされていたようで、細部の劣化が進んでいる状態です。
いずれ、全てをリフレッシュする必要があるところですが、予算の関係もありますので、重要な勘所から優先して対処することにしましょう。

まずは点火系です。
ここにトラブルが生じた場合、走行不能という事態に陥りますので、優先順位は極めて高いところです。
このマシンには、ウオタニSP-2パワーコイルキットが装着されていますが、これは、点火時期制御そのものはノーマルイグナイターに任せつつ、点火コイルをSP-2ハイパワーコイルとし、それを駆動するためのパワーアンプをイグナイタユニットと点火コイルの間に挿入するというものです。
多くの場合、SP-2フルパワーキットの設定がない車両に使われることを想定したキットとなりますが、強い火花を発生するという、点火能力という点においてはフルパワーキットと同等です。ただ、点火時期コントロールができませんので、ハイコンプエンジンなどでノッキング回避しようとすると、自由度がありません。
これは、Z専用品ではなく、汎用品として設定されていますので、ハーネスも無用に長かったりするのですが、このマシンでは、それをそのまま配線を折りたたむようにして装着されていましたので、この配線を整理することとしました。

PB093433.jpg






これは、ノーマルで装着されている、点火コイルの外部抵抗ですが、イグナイタユニットの負荷を低減させるために、点火コイルへ流入する電流値を抑える役割をするものです。
これによって点火能力はスポイルされますが、イグナイタユニットのスイッチング素子を焼損から保護することを目的に装着されているのです。
しかし、パワーコイルキットのパワーアンプは、SP-2ハイパワーコイルを駆動するに十分なスイッチング素子を内蔵していますので、これは不要のものとなります。
いや、それどころか、こんなものを装着していたら、パワーコイルキットを装着している意味がなくなってしまいます。
対処は簡単です。取り外します。

PB093434.jpg






その他にも、各端子の腐食が相当に進んでいましたので、ひとつひとつを外して交換や研磨などの対策を講じます。
非常に手間暇がかかりますが、古いマシンを安定して走らせるには大切なこととなります。
ちょっと脱線しますが、良く、メインハーネスを交換したがる向きが存在します。それを無意味とは言いませんが、それでは片手落ちというものです。
いくらメインハーネスが新品になっても、各機能を果たすのは、メインハーネスと接続されている各ユニットですので、それらとの接続部分の劣化を処理しなければ、メインハーネス交換の効果は得られません。
もっと言えば、単なる電線の束であるメインハーネスよりも、それと接続されているユニットやスイッチなどの接点の方が劣化しやすいのですから、メインハーネスの前に、各ユニットとその接続部分をきちんとする方が優先でしょう。

PB093436.jpg






点火コイルの装着向きが不自然である上に、プラグコードも劣化が進んでリークした形跡が認められましたので、プラグコードをNGKパワーケーブルに交換した上で、コイルも正しい向きに直す作業を行いました。

PB093440.jpg





ここまで処理したのちにスパークチェックを行いましたが、どうも1・4番の火花が芳しくありません。飛ばないわけではないのですが、どうも弱いのです。
点火コイルとピックアップ、そしてパワーアンプの配線を順次入れ替えてスパークチェックを繰り返した結果、どうもイグナイタユニットに問題があると思われましたので、手持ちの中古良品を仮装着してみました。
結果は「ビンゴ!」イグナイタユニットの1・4番チャンネルの不良でした。
後刻、この中古良品を使うか、いっそのことSP-2フルパワーキットに総交換するかをSさんに相談することとしましょう。

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さて、次はキャブレター関連作業に移ります。
そもそも、このCR-M31の製作と装着セッティングのご依頼から始まった話だったのですから、私としては、これでやっと本題、私の本業務に入れるということでしょうか・・・
考えてみれば、長い下準備でしたね。

現状のスロットルワイヤーはこのような状態でしたので、これは問答無用に交換です。
ワイヤーの劣化はもとより、このようにタイコ付近におかしな曲がりがあるというのは、装着作業に問題があったということです。
以前にも書きましたが、スロットルワイヤーを装着するにあたって、ラジオペンチなどで無理やりにこじって作業するということ自体が大きな間違いです。

PB093441.jpg






スロットルパイプもカワサキ純正の樹脂製に交換、そしてファクトリーまめしば謹製ULFスロットルワイヤーに交換します。

PB093444.jpg






インシュレータ&バンドも新品に交換、これも極めて重要な基本整備・・・

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さあ、いよいよCR-M31の装着です。
当初の予定では、これを日帰り作業で済ませるつもりだったんですけれどね・・・
当初のご依頼であったCR-M31の装着とセッティングだけをさっさと済ませて、コンプレッション低下や点火系不良による不調については、「古いマシンだからこんなものですよ・・・」などという、巷で良く使われているらしい詭弁を弄して代金をいただくなどということは私にはできません。
だって、オーナー様や、後から作業依頼を受けた誰かから、「なんだ、まめしばの作業レベルはこんなものか」などと思われるのは私には到底我慢できることではありませんし、快調なマシンで気持ち良く乗りたいというオーナー様の期待にお応えするというのが本質的な目的ですからね。

PB093442.jpg

PB093443.jpg





さあ、あとはマフラーを装着すれば火入れをする準備は完了なのですが、ノーマルマフラーのエキパイジョイントガスケットがありませんでした。
分解したときから入っていませんでしたので、相当に排気漏れしていたはずです。
以前にマフラー脱着をした作業者はわかっていたはずなんですけれどね・・・
でも、ここまでブラッシュアップしたのですから、NGCエキゾーストを勧めてみたいところでもありますね・・・
まあ、それもSさんに相談してみることにしましょう。








ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。




ホンダCB-F用のULFスロットル&クラッチワイヤーの完成に伴い、ご予約の受付を開始しました。
詳しくはこちらをご覧ください。

CB-F用ULFスロットル&クラッチワイヤーの予約受付について


ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



大好評のファクトリーまめしばオリジナルオイル開発の経過はこちらにありますので、どうぞご覧になってください。
オリジナルオイルの開発

P1090323.jpg

P1090324.jpg

価格を含めたサービス内容については、こちらをご覧ください。
常に在庫は確保しております。
オリジナルオイルのデリバリーについて



ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。


・Mノズル
価格:1個4,000円


・CR-Mキャブレター
価格:1機 165,000円~


・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 40,000円


・V-UP16
価格:1個 26,000円


・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円


・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円


その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。


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これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
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