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Z750FX1のエンジンオーバーホール その3~シリンダーヘッドの下ごしらえ


CR-Mキャブレターの製作と装着セッティングのご依頼を受けたSさんのZ750FX1は、2番シリンダーのコンプレッションが異常低下していることが判明してしまったのです。
そのままキャブレターの装着セッティングをしたとしても、本来の状態にすることは到底叶いません。
Sさんとご相談させていただいた結果、転んでもタダでは起きたくないということにて、SOHCエンジニアリング製69mmピストンキットを使ってオーバーホール&チューニングを行うこととしたのです。

これまでの経過については、こちらをご覧ください。


Z750FX1のエンジンオーバーホール




エンジン分解の上で、SOHCエンジニアリングへと内燃機加工に出していたのですが、それがやっと出来上がってきましたので、いよいよ組み付け作業に取り掛かりましょう。

まずは、シリンダーヘッドです。
ここにおいては、バルブガイド交換及びシートカット&バルブリサーフェイスを行っています。古いエンジンをきちんとオーバーホールしようと考えたとき、これは必要最低限の作業となります。

PB033330.jpg







加えて、このシリンダーヘッドは、カムホルダーのめねじについて、排気側の8か所が全滅でしたので、ここにヘリサートを入れます。
この、カムホルダーめねじの問題は、古いエンジンでは良くあることなのですが、その主たる原因は熱負荷です。
だいたい最初に痛むのが排気側の2・3番なのですが、ここは最も熱負荷が大きいところです。
そう、吸気側よりも排気側、それも中央の2・3番が条件的に厳しいということです。
これを効果的に防ぐ方法はただひとつ、エンジン本体の放熱性を向上させることです。
大きなオイルクーラーを装着しても意味はありません。エンジン本体の熱負荷ですので、いくらオイルを冷やしても、ほとんど効果はないのです。
現実的に有効なのは、シリンダースリーブをきちんと作り直し、シリンダーとの熱交換効率を向上させることでエンジン本体の放熱性能を向上させることとなります。
つまり、ボアアップチューニングなどをしないとしても、たとえ純正OSピストンを使ってオーバーホールするのみだとしても、シリンダースリーブを作って入れ直すというのは極めて有効なことです。
ちょっと本題からは外れますが、良く、トルクプレートを使ってボーリング&ホーニングすると言います。それを無意味とは言いませんが、それをする前に、シリンダー下面をまっすぐに引き直して面を出すことが先決です。そして、そのためには、スリーブをシリンダーから抜くことが必要になります。
この、シリンダー下面修正をせずしてトルクプレートを使っても、それは全く無意味なこととなります。
その理由は・・・まあ、いずれ解説することとしましょう。

本題に戻ります。

ヘリサート加工の下穴及びタップによるねじ切り加工については、それらが垂直になっているということが極めて重要なこととなりますので、ボール盤を使って作業するのが良いです。
これについて、車載のままでやることも不可能ではありませんが、周囲にフレームパイプ等の障害物があるところで、ハンドドリルやタップハンドルを使って正確に垂直加工するのは、相当に熟練していなければやめた方が良いです。うっかり斜めになってしまったら、それこそ取り返しのつかないことになりますからね。
まあ、上手い人は目見当で正確に加工できたりするのも事実ですけれどね。

PB033327.jpg






タップ加工までが終了したら、専用器具を使ってスプリューを挿入します。

PB033328.jpg






挿入してタングを折ったら、スムーズにネジが挿入できるかを確認しましょう。
ここでわずかでも異常な手ごたえを感じたとしたら、それは何かが間違っています。

PB033329.jpg






今回のエンジンは、特段にチューニングをするわけではありませんが、ポート内の鋳肌やバルブシートとの段付きなどを軽くさらって修正します。
もちろん、内径拡大や形状変更などは行いません。

PB043351.jpg

PB043352.jpg

PB043357.jpg

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バルブリフターについては、オイル焼けがひどい状態でしたが、歪みや偏摩耗などはありませんでしたので、軽くラッピングすることにしましょう。

PB043348.jpg

PB043349.jpg





カムシャフトについても同様です。

PB043347.jpg






そして、きちんとしたバルブタイミングを得るために、カムスプロケットを長穴加工しておきます。
これは、カムスプロケットに張り付けられているゴムダンパーを削り取っているところですが、これをしておかないと、長穴にしても、これに干渉してカムシャフトをスライドさせることができなくなるのです。

PB043346.jpg






いずれも地味で手間暇のかかる作業ですが、良いエンジンを作るためには重要なことですね。









ファクトリーまめしばでは、これだけの作業を日帰りで行うことができます。
ちなみに、概算のコストは下記の程度となりますので、参考にしてください。

※CRキャブレター関係
・Mノズル 4個 16,000円
・PEEK製リンクロッド 4個 8,000円
・低レートサブリターンスプリング 1本 1,000円
・ジェット代 適宜
・上記組み付け&セッティング工賃 30,000~40,000円
注:スロットルホルダー、スロットルパイプ、スロットルワイヤー等については、私の基準とする操作性や作動性を確保するため、交換させていただくことがあります。

※SP-2関係
・Z用SP-2(Ver.FM) 1セット 79,000円
・NGKパワーケーブル 4本 11,200円
・点火プラグ 4本 1,840円 (イリジウムプラグも選択可)
・上記装着セッティング工賃 15,000~25,000円

作業のご予約については、随時受け付けをしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。




ホンダCB-F用のULFスロットル&クラッチワイヤーの完成に伴い、ご予約の受付を開始しました。
詳しくはこちらをご覧ください。

CB-F用ULFスロットル&クラッチワイヤーの予約受付について


ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



大好評のファクトリーまめしばオリジナルオイル開発の経過はこちらにありますので、どうぞご覧になってください。
オリジナルオイルの開発

P1090323.jpg

P1090324.jpg

価格を含めたサービス内容については、こちらをご覧ください。
常に在庫は確保しております。
オリジナルオイルのデリバリーについて



ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



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価格:1機 165,000円~


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価格:1セット 40,000円


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