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CRキャブレターにおけるスタータープランジャーの問題


私は、年間に200機ほどのCRキャブレターについて、オーバーホール作業を行っています。
実は、CRキャブレターは、FCRやTMRなどと比較しても、その耐久性は極めて高いものですので、これはもうボディーその他の摩耗が進んでいて使えないと判断されるものは、200機のうちに1~2機ほどしかありません。
ちなみに私は、CR31、CR33、CR35の3機について自己所有して使用していますが、このうちのCR33については、すでに10万km以上を走行しているにもかかわらず、全く問題なく機能しています。
ですので、CRキャブレターは、きちんとメンテナンスをしてやりさえすれば、相当に長期間、長距離にわたって使い続けられる耐久性を持っているのです。
バルブシール周りやボディー整列に極めて神経質なTMR、そして、5万kmも使えばガタガタになって使い物にならなくなってしまうFCRに比較すれば、これは比較にならないレベルと言えるでしょう。

しかし、このCRキャブレターにもウィークポイントというか、注意すべきことがいくつかあるのも事実ですし、それは、プロショップも含めて認識されていないというのも現実です。
というか、年間に200機以上、これまでに1,500機以上を分解オーバーホールしてきた私が、その過程において把握してきたことですので、多少触ってかじった程度の経験では気づきもしないことでしょうね。ましてや、セッティングのためのジェット交換くらいしかやってことがないと言うのであれば、全くもって無理な相談です。
実際、スターターからリークしてしまっているCRキャブレターのスタータープランジャーを新品に交換しても、リークが止まらないというケースがあります。
まさかと思われるかも知れませんが、全く珍しくないというのが現実・・・
いくらセッティングしても、オーバーホールしても、かぶり気味症状が治まらないという場合は、これが原因である可能性が高いです。そして、ここの問題によるかぶり症状は、1~2気筒のみの特定場所で起こる、または、起こったり治まったりを繰り返すというのが特徴です。4連ボディーの全てにおいて、常に同じようにリークするというのもレアだからです。


CRキャブレターのスタータープランジャーからのリークについては、以前から良く問題とされてきているところです。まあ、これは、CRキャブレターに限らず、プランジャー式のチョークを採用しているキャブレター全般に共通のことですけれどね・・・
使用に伴う劣化によって、スターターレバーを戻しているにもかかわらず、ここからリークしてしまえば、常にスターターを引いた状態になりますので、濃すぎてかぶるという症状に見舞われます。
通常であれば、劣化したスタータープランジャーを新品に交換すれば直るのですが、CRキャブレターについては、必ずしもそうではないケースがあります。

ただでさえ、CRキャブレターは街乗りではかぶり気味になるという都市伝説がありますので、現状のかぶり気味症状が、セッティング不良によるものなのか、スタータリークによるものなのかの判別も困難になりがちなのでしょう。
はたまたCRキャブレターはそんなものだと勝手に解釈してあきらめているというケースも少なくないに違いありません。


CRキャブレターは、1982年のデリバリー開始から、今日に至るまでの間、2回の金型変更を行っていますが、どうも、現在のひとつ前の金型によって製作されたボディーに、現在新品で供給されているスタータプランジャーの組み合わせにおいて、この問題は起こります。
全てではありませんが、新品のプランジャーに交換しても、リークが止まらないのです。
おそらく、ボディー側の加工深さとプランジャー先端部の寸法の組み合わせにおける問題ということです。それしか考えられません。

では、現実の問題として、どうすれば良いのかについて書きましょう。
まあ、私の仕事ネタではありますが、全てのCRキャブレターを私がオーバーホールし切れるわけではありませんので、全国のCRユーザーの方々、そして困っているショップ様において参考にしていただければと思うのです。

まず、リークチェックの方法ですが、これは簡単です。
スターター回路の吸い口である、フロートチャンバー内にある真鍮の筒から、パーツクリーナーなどを軽く吹き込みます。

P9081035.jpg





スターター回路から供給される、始動時用の濃い混合気は、ベンチュリー内のここから出るのですが、スタータレバーを戻している状態では、ここからは一滴も出てはなりません。

P9081036.jpg






これは、へたってリークしてしまうようになったプランジャーの先端部です。
ゴムが圧入されているのですが、それがへたることで密着しなくなってリークするのが通常なのですが・・・

PA251409.jpg






これは現行の新品プランジャーですが、ひとつ前の金型による製造ボディーとの組み合わせにおいて、これに交換してもリークが止まらないというケースがあるのです。

PA251410.jpg






さて、どうすれば良いのでしょうか。
いや、そんなに難しいことをするわけではありません。
旋盤を使って、先端部を切削してやります。

P9081034.jpg






必要な切削量については、少し削ってはボディーに挿入して、先の方法でパーツクリーナーを吹き込み、出口から出て来なくなればOKです。

P9081040.jpg






この問題については、ケーヒンキャブレター代理店の担当者にも伝えてありますので、いずれケーヒン側において何らかの対応をしていただければと思うところです。
しかし、現実に目の前にあるCRキャブレターにおいてこの問題が生じた場合、それを待っているいとまはありませんので、先にご紹介した方法で対処してください。
また、CRキャブレターのオーバーホールにあたっては、このスターターからのリークチェックは確実に行う必要があるのは当然のことです。

以上のことは、この記事をお読みになっているCRユーザーの利益に資することを願うばかりです。
















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