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GS750にCR-M31&SP-2を装着セッティング~いかにスムーズ&ローフリクションな装着作業をするか


これまでにも散々に書いてきていますが、あらたにキャブレターの装着を行うという場合、往々にしてキャブセッティングをどうするかということにばかり意識が向かいがちですが、そんなことよりも、いかにきちんと装着するかということの方がはるかに重要なのです。
ただ装着すれば良い、あとはキャブセッティングさえちゃんとやればOKなどという意識レベルでは、ロクな仕上がりにすることはできません。
これまでに、ショップにて装着してもらったというものも含めて、様々なマシンを見てきましたが、この部分に問題があるケースは珍しくない・・・いや、むしろ、きちんとしている方が珍しいという方が正直なところです。
また、つい先日、CR-Mキャブレターをショップ宛に業販したのですが、しばらくの後に、そのお客様からご連絡をいただきました。

「まめしばさんに相談するのは筋違いなのはわかっていますが、どうも納得の行く作動性になっていません。工賃を払って作業してもらったショップさんは、CRキャブレターだからこんなものと言うのですが、まめしばさんがアップしている動画と比較しても、明らかにスムーズではありません。乗ったフィーリングも、スロットルは重くて渋いのです。」

これまでにも同様のことは幾度となくありましたし、CR-MキャブレターやPEEK製リンクロッドをショップにて装着してもらったというものが、お客様によって私のところに持ち込まれるというケースも少なくなく、それをチェックした結果、「なんじゃこりゃ・・・」ということも珍しいことではありません。私としては、まさに忸怩たる思いというほかはありません。
多くの場合、お客様が私の記事等を見た上でCR-Mキャブレター等の導入を決意し、行きつけのバイクショップに購入から装着を依頼するという、ユーザー主導というパターンなのですが、そのお客様としても、実に納得しがたいことでしょう。


先日にご紹介した記事に続き、連続でGS750への装着作業依頼がありましたので、それを題材に、スロットル周りの設定や組み付けについてご紹介しましょう。

マシンはこれです。

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ノーマルハンドルスイッチに固執するという価値観を否定するつもりはありませんが、より良い作動性と操作性を得るためには、社外品の別体式スロットルホルダーを使うのがベストです。
ただし、Zの場合には、ノーマルスロットルホルダーを小加工することでも同等の作動性を確保することが可能となります。

P6120204.jpg






留意すべき点はいくつかありますが、具体的な内容はシンプルなものです。
右手で操作するハンドルグリップからスロットルバルブまでの操作伝達経路の全てについて、細心の注意と工夫を持ってフリクションを排除するだけです。
たとえば、スロットルパイプとハンドルバーの間のフリクションもそのひとつです。
まず、Zのノーマルのように、重い鉄製などは論外ですし、社外品でもアルミ削り出しのスロットルパイプは、見た目はともかくも作動性や操作性という点では芳しくありません。
ここは、樹脂性に限りますし、これがベストです。
そして、ハンドルバーに単体で挿入した際に、クルクルと軽く回ることを確認します。
大丈夫だろうはダメです。愚直に確認しなくてはなりません。
さらに、樹脂には自己潤滑性がありますので、ここにはグリスを含めた、あらゆる潤滑剤も不要です。抵抗になるだけです。また、ハンドルバーの表面にも、荒れや汚れ、傷などがないかを確認します。私は自分のマシンではバフがけまでします。
とにかく、ツルツルにするのです。
これはまだ80点くらいですが、まあまあいいでしょう・・・







スロットルワイヤーの取り回しも極めて重要です。
スロットルワイヤーのフリクションは、インナーケーブルとアウターケーシングがこすれ合うことで生じますが、それは、曲がっているところで生まれるのです。
曲がりがきつければ、双方がこすれ合う距離が長くなって抵抗が増加するのですから、曲がりを如何に緩く、箇所も少なくするかについて、徹底的にこだわります。
そもそも、ノーマルキャブレターから別のキャブレターに交換すれば、ブラケットからのワイヤー取り出し方向や角度が変わりますので、それまでは干渉していなかった点火コイルやハーネス、フレームなどと干渉するようになったりする場合も少なくありません。
ですので、ワイヤーをどこに通すのかということから見直しをする意識が必要ですし、必要な場合には、コイルやハーネスなどを移動したりすらします。
きちんとした1台のマシンにするための優先度はそれくらい高くて重要ですので、手抜きは厳禁です。

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グリップゴムとスロットルホルダーの間には、確実な隙間が必要です。
ここが競ってしまっているのは論外ですし、触れていてもいけません。
ここに挟むための樹脂製ワッシャーなどもありますが、そんなものを使う必要など全くありません。ここに隙間を設けること、それ以外にありません。

P6120208.jpg






グリップゴムのエンドは、スロットルパイプの端部よりも短くなくてはなりません。
スロットルパイプからはみ出していて、ハンドルバーやバーエンドなどに触れているなどというのは言語道断です。
ここにも確実な隙間が必要ということです。

P6120209.jpg







キャブレターをインシュレーターに差し込んだら、スロットルワイヤーの曲がりや干渉等について再確認します。キャブレターを本来の位置にしてからでないと、実際のアセンブル状態での確認はできないのです。
ここまで来てから、取り回しを含めた各設定をやり直すという場合も少なくありません。
ああ、ここじゃなくてあっちを通すべきだったということが、この時点で判明することもあるからです。
そう、またスロットルワイヤーをキャブレターから外して、全てを振り出しに戻してやり直すのです。

P6120214.jpg

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これは、ここ1~2週間の間に取り外してゴミとなったスロットルワイヤーですが、比較的新しいものです。いずれもプロショップで装着作業されたものですが、タイコ直近に曲がり癖が付いているのがわかるでしょう。こんなものは論外中の論外です。
これは、面倒臭がって、ラジオペンチなどを使って無理やりに装着作業した結果以外のなにものでもありません。
本来、スロットルワイヤーの脱着において、無用な力を加えてこじるなどということは不要であるはずです。もし、そうしなければできないというのであれば、それは作業手順自体が間違っています。
プロがこういう作業をするということは、お客様に買っていただいた部品を装着時に誤って破損させて使い物にならなくするということです。

P6140221.jpg





最終的には、これくらいの作動性を実現したいものです。
いつもこの動画を都度にわたってご紹介していますが、それは、重要だからです。








私は、特別なことをしているなどとは微塵も思っていませんし、本来は自慢するような内容でもないでしょう。しかし、それすらできていないというケースがあまりに多いというのが現実です。
今日の記事に書いたことは、いずれも基本中の基本に属すること、イロハのイです。
特異な技術や特別な道具が必要なことでもありません。
必要なのは、軽くスムーズな作動性を得るという目的に向かって、知恵と工夫を凝らして愚直に手を動かすという意識だけです。

最後にひとつ・・・
ここに書いたことは、ほんの一部に過ぎず、まだまだこの部分に関する細かい留意点や工夫は山ほどあります。
とは言っても、別に出し惜しみしているわけではありません。ただ、あまりに細かすぎて文章で表現し切れないだけです。
ファクトリーまめしばに持ち込んでいただければ、そのノウハウ、いや、姑息な小技を駆使し、可能な限り軽くスムーズな作業を行わせていただきます。ただその場合、私の判断で各部品交換をさせていただくのは言うまでもありません。






※ 臨時休業のお知らせ
 所要のため、6月19日から6月21日までの間は不在とさせていただきますので、その間の作業や部品発送の対応はできません。






カワサキZ系用のカシマコート済アルミ製キャリパーピストンのご予約を受け付けしております。
ノーマルキャリパーにこだわりつつもブレーキパフォーマンスを追求したいというマニアックな逸品となります。
予約の詳細内容については、こちらをご覧ください。

Z系用アルミキャリパーピストンの予約受付について




CR-Mキャブレターの導入をご検討の場合は、ファクトリーまめしば宛にメールにて見積もり請求をください。詳細なお見積りを作成させていただきます。
その後の流れは下記のとおりです。

ご注文確定~CR-Mキャブレターの製作~装着作業日程の摺合せ~午前中にご来店~当日中に作業完了~帰路は楽しくシェイクダウン&ツーリング

なお、日帰りが困難な遠方の場合、ファクトリーまめしば3階宿泊所のご利用も可能です。
この場合、夜のお食事&乾杯メニューが付録で付いてきますし、同行のご家族やご友人同伴も可能です。
折り合いが良ければ、翌日には近隣の富士&箱根界隈をご案内差し上げましょう。

こんなの、ヨソでは聞いたことないでしょ・・・





ファクトリーまめしばでは、マシン持ち込みでの、CRキャブレターに対するMノズル&PEEK製リンクロッド装着&セッティングサービスを行っております。その効果は想像以上・・・
ご希望の方は、メール若しくはお電話にてお問い合わせください。
作業時間は半日程度ですので、日帰りにて十分に可能となります。
また、愛車を題材にしてのセッティングガイダンスも平行して行いますし、具体的なセッティング方法、ジェット交換要領などもご説明いたします。
たとえば、今の季節でこの組み合わせだから、もっと気温が下がったら、スロージェットをこうしてジェットニードルをこんな感じに・・・とかね・・・
その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。

Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス



大好評のファクトリーまめしばオリジナルオイル開発の経過はこちらにありますので、どうぞご覧になってください。
オリジナルオイルの開発

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価格を含めたサービス内容については、こちらをご覧ください。
常に在庫は確保しております。
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