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Z1000LTDの初期化&ライトチューニング その23~ZとGSのバルブスプリング比較


今日の記事は、ちょっとした番外編です。
でも、流用情報としては有益だと思いますので、あえてご紹介しましょう。

現在、Z1000LTDのエンジンを全分解しているところですので、各構成部品がバラバラの状態で手元にあります。
かねてから、GSエンジンはさんざんに分解組立をしてきましたので、これのエンジン部品もそのあたりにゴロゴロと転がっています。
そこで、両エンジンのバルブスプリングを比較してみることにしましょう。
ちなみに、GS750のレッドゾーン設定は9,000rpmなのですが、実際には、11,000rpmあたりまではサージングの気配すら見せませんので、バルブスプリングもだいぶ強めの設定になっていることが想像されますね。

これが、ZとGSのバルブスプリングです。

PA312424.jpg






サイズデータは下記のとおりです。
両者ともに、自由長以外のサイズはほぼ同等ですので、ZエンジンにGSバルブスプリングを組んだ場合、自由長の差である1.8mmが余分にイニシャルとしてかかることになります。

※ Z
・アウター
 自由長 40.7mm
 内径 22.4mm
 外径 30.0mm
・インナー
 自由長 36.7mm
 内径 10.5mm
 外径 21.1mm

※ GS
・アウター
 自由長 42.5mm
 内径 22.3mm
 外径 30.0mm
・インナー
 自由長 36.6mm
 内径 10.8mm
 外径 21.6mm


では、レート差はどうでしょうか。バルブスプリングテスターなどは持ち合わせていませんので、単純に、どちらのレートが高いのかという比較にとどまります。
方法は簡単です。このようにして、両スプリングを板を挟んだ状態で万力にくわえて縮め、どちらが多く縮むかを比べてみればいいのです。

PA312422.jpg






結果は下記のとおりです。

※ 縮み量
・Z
アウター 10.5mm
インナー 11.6mm
・GS
アウター 9.3mm
インナー 8.1mm


アウター、インナーともにGSバルブスプリングの方が、レートが高いのは明らかです。




次に、座屈するまでのストローク量を比較してみましょう。
これも方法は簡単です。万力にくわえて座屈するまで圧縮し、その時の長さと自由長を比較すれば良いのです。
この値を基にして、セット長や座屈マージンを差し引きすれば、どれくらいのリフト量のカムが使えるのかを判断することができます。

PA312423.jpg






※ 座屈までのストローク量
・Z
 アウター 17.7mm
 インナー 16.0mm
・GS
 アウター 18.0mm
 インナー 15.8mm

アウターとインナーは組み合わせて使われますので、事実上は、座屈までのストローク量が少ないインナー側のストローク量が限界値となります。そして、自由長について、GSのインナーバルブスプリングの方が0.1mm短いですので、それを差し引きすると、両者は16.0mmと15.9mmということになり、これは同等ということになります。


結果、GSバルブスプリングをZに装着した場合、レートは高く、イニシャルも余分にかかることで強化バルブスプリングとして流用が可能ということになります。
試しに、GSバルブスプリングとZのリテーナー及びスプリングシートを組み合わせてみましたが、まさにドンピシャリ、これは使えますね。

PA312425.jpg






ちなみに、GSのバルブステムシールも、Zのバルブガイドにそのまま装着が可能です。そして、熱硬化にも強いことが確認されていますので、これまた流用すると効果的です。
外国製の社外品などよりも、はるかに安価で安心して使えるのではないかと思うのです。







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