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GS1000と日々の日記

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CRキャブレター改造計画 その36(試作スロットルリンクの完成)

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スーパーエンジニアリングプラスチック素材、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)で製作したリンクロッドです。
この部品の呼称をどうするかについてちょっと悩みましたが、以下、リンクロッドとします。



この画像だけではなかなかピンと来ないと思います。
以前から記事にしていますので、古くからお読みいただいている方はすでにご承知のこととは思いますが、これを製作してみようと考えた経緯と目的について説明しておきます。


CRキャブレターのスロットルリンク周りはこのような構造になっています。
スロットルシャフトに固定されたリンクアームとスロットルバルブ上面に取り付けられたリンクプレートを、このようなリンクロッドで連結しているのです。




このリンク周りのガタが定量を超えれば気筒間同調が取れなくなってしまいますし、各キャブレターの全閉時の戻り位置が一定しませんので、アイドリング回転数もその時々でまちまちになってしまうなどの弊害が生じます。
ノーマルの状態では、このリンクロッドはプレスされた真鍮製?のものが装着されていますが、ガタをなくすためにはクリアランスを詰めなくてはなりませんし、詰めすぎると今度はフリクションが増大してしまいます。
そこで、この問題をクリアするために小さなスプリングで引き方向にテンションをかけ、リンクが動くために必要なクリアランスを確保しながらこれを片方に寄せておくことでガタつかないようにしているのです。



しかしこれは、クリアランスがきつすぎて動かないよりはマシといった程度のもので、スプリングで引っ張っていますので、結構大きなフリクションになっています。
分解してリンク単体で動かしてみると、ここにいかに大きなフリクションが潜んでいるのかがわかるはずです。
これまで私は、ここのフリクションを少しでも低減しようと考え、テンションスプリングのフックを微妙に曲げることで、ガタつかないギリギリのところまでテンションを緩めるという微調整をしてきました。
これによって相当にフリクションを少なくすることができます。

問題はもうひとつあります。
ノーマルリンクロッドは真鍮プレートをプレスで折り曲げて製作されています。
相手はリンクアームとリンクプレートのそれぞれのバーですが、これらとの当たり面の幅は極めて狭く、かつ面加工もされていません。
プレスによる打ち抜きがされてそのままの面になっているのです。
これによって、しばらく使っているうちに相手のバーは2本の溝状に磨耗してしまいます。それも、2本が同じようにではなく偏って減ることがほとんどです。
すると、リンクがまっすぐに引き上げられなくなり、これがさらなるフリクションを生むという悪循環にはまって行くのです。


そこで、これらの問題を解決するために製作したのがPEEKによる新規リンクロッドです。
この素材は十分な機械的強度とともに自己潤滑性もありますので、機械加工によってきちんとした精度でガタが出ないようにバーとのクリアランスを詰めてもフリクションを低く抑えることができます。当然、テンションスプリングも不要になりますので、これによるフリクション低減効果も大きいはずです。

組み合わせるとこのような感じになります。
製作者のクリアランス設定は絶妙で、ガタつかず、かつリンクロッドの自重のみでクルクルと回転するほどの低フリクションです。




仮組みをしてみましたが、問題なく作動することが確認されました。




内心では、リンクロッドのクリアランスを詰めることで逆に動きが悪化するかもしれないと懸念していました。
どのような工業製品にも、全体として設定された精度というものがあるはずです。
すると、CRキャブレターにおいても、スロットルリンク周りの精度の緩さもひとつの条件として周囲の設計がなされているはずです。
リンクロッドのクリアランスを詰めた上に摺動幅を広く取るということは、スロットルシャフト、リンクアーム、リンクプレート、スロットルバルブなどの各部品の平行度や垂直度の要求精度が高まることが容易に想像されますので、それらが試作リンクロッドの要求度をクリアしていなければ、逆効果になる可能性があるということです。

仮組みの範囲内では問題はなさそうですが、いつに増して慎重に組んだことは言うまでもありません。
仮に試作スロットルバルブが使い物にならなかったとしても、このリンクロッドについては使えそうです。



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