Entries

ノーマルGS750の足回りを追求する その4~PDフォークバルブのセッティング


このPDフォークバルブ、簡単に言えば、圧側ダンピング発生用デバイスです。
1990年以降のハイクォリティーなフロントフォークは、積層シムを使ってダンピングを発生させていますが、それ以前のものや、現代でも安価なものは、フロントフォーク内にあるダンパーロッドに開いているオリフィスによってダンピングを発生させています。
そのあたりの詳しいことは、先日の記事にリンク先をご紹介した、カートリッジエミュレーター関係記事内に書いてありますので、お読みになってください。
きちんとしたセッティングを進めるためには、原理と構造を理解していなければなりません。

この、ダンパーロッド式フロントフォーク、実は、圧側ダンピングはほとんど効いていません。それによって、様々なストロークスピードに対して幅広く対応するということが苦手なのですね。
たとえば、高速走行中に大きなギャップに乗った時などは、フロントフォークが高速で沈み込むという動きをします。
また、ハードブレーキングの場合などは、ギャップに乗った時ほどではないにせよ、結構なスピードで沈み込みます。
そして、コーナリングなどの旋回Gによってストロークするような場合、特に、ゆっくりとした速度で交差点を右左折する際など、また、定速走行中にスロットルを戻したときなどは、極めてゆっくりと沈み込みます。
これらの様々なストロークスピードに応じて、適切な圧側ダンピングを得たいところなのです。
これを実現するために生まれたのが、積層シムを使ったカートリッジダンパーなのですが、古いダンパーロッド式では、そんなきめの細かい対応は不可能ということ・・・

それを、ある程度のレベルでリーズナブルに解決しようというのが、カートリッジエミュレーターやPDフォークバルブということです。

このようにして、ダンパーロッド上部に乗せるように装着します。
バルブには、スプリングで押さえられたメインバルブがあるのですが、これがフロントフォークが沈むことで生じる油圧に応じて開き、その隙間をオイルが通過する際の抵抗をもって圧側ダンピングを発生させます。

P1080791.jpg





これがメインバルブですが、小さな穴が開いているのがわかります。
これは、ストロークスピードが遅いとき、先に例示した、ゆっくりした速度でターンするときや、定速からスロットルオフしたときなどにここからオイルをリークさせてやるのです。この程度のストロークスピードでは、油圧が高まりませんので、スプリングで押さえられたメインバルブは開くことができないのです。

P1080785.jpg






この手のバルブをセッティングする際に、極めて重要かつ効果的なのが、このリークホールのセッティングです。
高速でストロークする際のダンピングは、メインバルブを押さえているスプリングのイニシャルやレートを変更することで合わせてやり、それによってストロークスピードの遅いときにオーバーダンピングによるツッパリ感やコツコツとした突き上げ感、路面追従性悪化などを、リークホールによって合わせてやります。
つまり、セッティングの幅をさらに広げるというのが目的です。
私が好んで使うのは、花びら状に切欠きを設けたワッシャーですが、もちろん、私が考えて自作したものです。
この切欠きの太さや数を変更したものを、まるでキャブレター用のジェットのように用意して、これを入れ替えることで好みのセッティングをするというわけです。

P1080773.jpg







これを使うときには、もともと開いているリークホールは機能しないようにしなくてはなりません。リークホールと切欠きが重なってしまえば、流量が変わってダンピングも変わってしまうからです。
そのために、切欠きのないワッシャーを入れて、リークホールにフタをします。

P1080786.jpg







さて、とりあえず、0.8mm幅の切欠きを4本設けたものを入れてみましょう。

P1080787.jpg






組み立てを完了です。
ストロークスピードが遅い領域では、この、切欠きによって設けられた隙間からオイルが流れます。

P1080789.jpg







メインバルブを押さえているスプリングのイニシャルを規定値に合わせます。

P1080790.jpg






さて、あとは実走を重ねながらセッティングを繰り返すのみ・・・
必要なものは、根気と執念・・・
このようにして、ピックアップツールでPDフォークバルブをつまみ出しては設定を変更し、また走るということを納得が行くまで、ひたすらに繰り返すのみです。
もう、これでいいやと思ったところが到達点、そう思って追求をやめた瞬間、それ以上に進化することはありません。
まあ、何事も同じですが・・・

P1080769.jpg






ここ10日間ほどの間に、20回くらいはリセッティングしました。
その結果、もう、40年前のフォークとは思えないほどの、別物のように素晴らしいフィーリングになっています。
まだ納得はしていませんけれどね・・・

このGS750、関心のある方は、ぜひ試乗してみてください。
Z系に乗っている方は特にね・・・ご遠慮なくお申し出ください。
同じ時代のノーマルホイールにノーマルフロントフォークでも、こんな感じにすることができるんですよ。






※ 7月19日から21日までの間、私はちょっと雲隠れしますので、ファクトリーまめしばは休業です。
各部品等の発送作業もお休みいたしますので、ご了承ください。
なお、ご注文については、メールを送っておいていただければ、帰宅次第に返信いたします。





1年余にわたってテストを続けて煮詰めたオリジナルオイル、いよいよデリバリーを開始しました。
詳細は、こちらをご覧ください。

ファクトリーまめしばオリジナルオイル、FM-1&FM-2のデリバリー





ファクトリーまめしば、新拠点へのアクセスは下記のとおりです。
・東名高速道路大井松田ICから5.5km、所要10分
・小田原厚木道路小田原東ICから5km、所要10分
・小田急小田原線栢山駅から徒歩5分

地図はこちらをご覧下さい。
新拠点の地図



↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


にほんブログ村 バイクブログ バイク カスタムへ
このアイコンをポチッとネ
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
新しくスタートする新生ファクトリーまめしばに、皆様の応援クリックをよろしくお願いいたします。


↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まめしばスペシャルパーツのインプレ集は下記リンク先を参照ください。
全て、実際に購入していただいた方々から寄せられたものについて、そのままを掲載したものです。


・Mノズル
価格:1個4,000円


・CR-Mキャブレター
価格:1機 165,000円~


・強化フロントアクスルキット
価格:1セット 40,000円


・V-UP16
価格:1個 26,000円


・マルチスパークアンプ(MSA)
価格:1個 38,000円


・ルブロスプロメディック(オイル添加剤)
価格:1L 8,000円


その他、レデューサー、NGCエキゾーストシステム、SOHCエンジニアリング製ピストンキット&コンプリートエンジンなど、様々な部品をプロデュースしております。
いずれも、自信を持ってお勧めできるものばかりです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ファクトリーまめしばスペシャルパーツのリンクはこちらです


ファクトリーまめしばスペシャルパーツ

これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
mameshiba198★gmail.com(★に@を入れてください)
までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。



〒250-0852
神奈川県小田原市栢山(カヤマ)2925-3
ファクトリーまめしば
TEL 090-3342-1234
FAX 0465-46-7041
mameshiba198@gmail.com


拍手もどうぞよろしく!!!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

スポンサーサイト

ご案内

プロフィール

mameshiba198

Author:mameshiba198
FC2ブログへようこそ!

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

全記事表示リンク

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
車・バイク
8位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
バイク
1位
アクセスランキングを見る>>

カテゴリ