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GS944復活プロジェクト その2(ボアアップマージンの検証)


そもそも、944ccという排気量に必然性があったわけではありません。
わずか2か月足らずという極めて短い製作期間の中で、小加工にて流用できるシビック用73mmピストンがあったから、とりあえずはこれを使うことにし、その結果の排気量が944ccだったというだけのことです。
今回のプロジェクトにおいて、事前検討の段階では、排気量設定についていくつかの案がありました。
まずは、ボア径73mm、排気量944ccという設定に無理はないのか・・・
GS944の復活について、その目的のひとつは、多数存在するGS750ユーザーの方々に使っていただくというものですので、ストリートマシンとしての耐久性を確保することも重要なことです。
逆に、もっと大きな排気量にすることが可能であれば、その選択も捨てがたい・・・


GS750のエンジンが、いったいどこまでのキャパシティーを持っているのか、残念ながら既存データは皆無に近い状態です。
となれば、現物で確認するしかありませんし、それが最も確実な方法となります。

幸いなことに、GS仲間の風太郎さんがスペアエンジンを持っているということでしたので、それを分解して持ち込んでいただきました。
さて、どうでしょうか・・・

シリンダーヘッド、シリンダー、クランクケースなどを持ち込み、これから検証作業に入ります。

P1060002.jpg






これがGS750のシリンダーですが、シリンダーピッチはGS1000と同じです。

P1060003.jpg







さて、スタッドピッチはどうでしょうか。
GS1000のベースガスケットをあてがってみます。
GS1000とGS750のスタッドピッチは同じですし、クランクケース側の穴径や肉厚も十分です。
これなら、外径80mm以上のスリーブであっても入れることができそうです。

P1060007.jpg







スリーブ外径は73mmです。
GS750のボア径は65mmですので、片肉厚は4mmです。
このあたりで、このGS750エンジンは相当なキャパシティがありそうな予感がしてきますね。

P1060008.jpg







さて、Zにおいて問題だらけのスリーブの状態ですが、GS750ではどうでしょうか。
早速抜いてみましょう。
まずはガスコンロで暖めます。

P1060009.jpg





動画にてどうぞ・・・










Zと比較すると、はるかに圧入がきつい状態です。
必要な加熱時間もずっと長いですし、場所によっては固着しているところもありました。
固着しているということは、オイルが侵入していないということですね。
まあ、場所によってはオイル侵入があるところもありましたが、製作から40年近くも経過していることを考えれば、極めて優秀な造りです。
これは、抜いたスリーブの外周です。
オイル侵入は認められるものの、ポツポツとシリンダーのアルミが固着して喰い付いているのがわかります。それだけ密着度が高いということです。

P1060016.jpg






シリンダー内壁です。
ほぼ全面でスリーブ外周と当たっているのがわかります。

P1060017.jpg

P1060031.jpg





こちらは、カワサキZです。
当たりが不均一どころか、ほとんど線でしかか当たっていませんし、そこで動いた形跡も顕著に認められます。
ちなみに、これは冷間時では緩みがなかったものです。
未だに、冷間時に緩んでいなければOKという認識がされているようですが、エンジンが運転中にはユルユルになっているのです。
嘘だと思うなら、お湯でもなんでもいいですから、ちょっと熱してみるといいです。
そのまま、何の力を加えずとも、スリーブの自重でストンと落ちるはずです。
モノによっては、日の当たるところにしばらく置いておくだけで落ちます。
それだけ緩いということです。

P1060029.jpg

P1060030.jpg






シリンダー各部を検証していて気付いたことがあります。
シリンダーの放熱性を少しでも上げようという明確な意思を持って設計されたことがわかります。

シリンダーの2-3番間と3-4番間、アッパーデッキには、スリーブ上部を冷却するための通気口が設けられています。
シリンダーにおいて、最も熱負荷がかかるのは、燃焼ガスの温度も圧力も高い状態にある、このスリーブ上端部です。ここでの放熱性をいかに高めるかがポイントになります。
さらに、この2-3番と3-4番の間は、外側と比較しても放熱条件が悪いところですので、ここを積極的に冷やしてやろうという、極めて理に叶った手法です。
これによって、デトネーション回避マージンが増えますので、点火時期やキャブセッティングを出力に振る余地も生まれます。耐久性や耐摩耗性においても有利になるのは当然のことです。
そのため、走行風をスリーブ上端部に導くようになっています。

P1060032.jpg







ここから走行風を導入します。

P1060035.jpg






シリンダー周りの仕様についてはほぼ見えてきました。
944ccの排気量を得るためのボア径73mm、スリーブ肉厚を片肉2.5mm確保したとしても、スリーブ外径は78mmです。
そうすれば、ケースボーリングは不要若しくは干渉部分をリューター等でわずかに削るだけで入るはず。
また、ベースガスケットはGS750用の内径をわずかに拡大しますが、ヘッドガスケットはGS1000用純正メタルがそのまま使えることとなります。
トータルコスト、耐久性、パフォーマンスを考えた場合、実にバランスの良い落としどころです。






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RIMG1314.jpg



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クワッドリード 1個 49,980円
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prv02.jpg



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http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-category-1.html
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すでに私も中毒患者・・・

RIMG1306.jpg
RIMG1308.jpg


この、プロメディックを始めとするルブロス製品については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。費用対効果という観点からも、極めて優れたものと感じています。
ルブロス製品




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