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ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティング その3(バルブステム)


数人の方からDLC処理についてお問い合わせをいただいていますが、なにもここまでしなくとも、快調で長持ちするエンジンを造ることはできるのです。
DLC処理を始めとする特殊表面処理は必須不可欠なものではありません。また、本質的にダメな部品を飛躍的に向上させたり、蘇らせたりすることもできません。
これをする前にやるべきこと、お金をかけるべきことはたくさんありますので、それらを一定レベルまで尽くした上、それでもなおという場合にご検討ください。


続いてご紹介するのは、バルブステムへのDLC処理です。
長期間にわたる使用におけるエンジン摩耗は多岐にわたりますが、そのひとつがバルブガイド及びバルブステムの摩耗です。
これが進行すると、双方にできた隙間からエンジンオイルが燃焼室内に侵入し、いわゆる典型的なオイル下がりという症状に至ります。
そこで、振れが生じた場合、バルブフェイスとバルブシートがきちんと当たらなくなりますので、それによって圧縮漏れ~パワーダウンという結果につながるのです。

この、バルブガイドとバルブステムの摩耗については、バルブ駆動方式によっても相当な差異が生じるのも事実です。
たとえば、ロッカーアーム式の場合には、バルブステムのエンドに対して、ロッカーアーム先端は円弧運動をしながら押し下げます。すると、バルブステムには側圧が生じ、それが摩耗を促進するのです。
それに対して、ダイレクトドライブ式の場合には、こういった側圧はほとんど生じませんので、そういう意味では有利ということになります。
そうは言っても、高温という条件下において高速で摺動するところですので、摩耗という問題は常に存在するというのが現実です。

また、より高温になる排気側の方が条件は厳しく、現在制作中のエンジンにおいても、排気側のバルブガイドには摩耗によるガタが生じていましたので、純正バルブガイドを使って打ち換え交換をしています。

ちょっと話は横道に逸れますが、巷のチューニングショップや内燃機屋において、リン青銅製のバルブガイドを製作交換するというケースがあります。
放熱性と摺動性が良いというのがその謳い文句になっているようです。
純正品の多くが採用する鋳鉄製と比較すれば、銅系合金であるリン青銅の方が放熱性に優れるのは事実ですが、リン青銅という素材は非常に柔らかく、高温下における耐摩耗性という意味では劣るものと言わざるを得ません。
早い話が、とても長持ちはしないということです。
銅系合金でバルブガイドを製作するのであれば、本来はベリリウム銅もしくはアルミ青銅にするべきです。がしかし、これらの素材は価格も高価ですし、なによりも硬くて粘ることから加工性が極めて悪いのです。
巷でリン青銅製バルブガイドが良く使われるのは、素材が安価で入手しやすく、かつ加工しやすいからというのがその真相です。まあ、1万kmとは言いませんが、数万kmも走れば、摩耗によってガタガタになるのが現実です。
それに比して、純正品で多用される鋳鉄材も優れた素材です。
耐摩耗性、摺動性、加工性などに優れていますし、熱的にさほど厳しくないNAエンジンであれば、十分な放熱性を確保しているのです。だからこそ純正品の素材として選択されるということです。
つまるところ、鋳鉄製の純正品が入手できるにもかかわらず、リン青銅でワンオフ製作するなどということは、まことに不合理なことと言わざるを得ないということです。


話を元に戻しましょう。
DLC処理膜の特性として、自身が硬くて摺動性に優れると同時に、相手材との馴染みが良く、相手を摩耗させにくいというものです。
現に、すでに実機にてテストを重ねているトップエンドの小菅さんによれば、バルブガイド内面に極めてきれいで平滑なアタリが出るということです。
バルブガイドとバルブステムの摩耗がエンジン劣化の代表的症状のひとつなのですから、それを抑制することができるということは、つまるところ長持ちするエンジンになるということです。

これが、今回のバルブです。
純正のノーマルバルブをベースに研磨して鏡面化し、その全面にWPC処理をした上でステムにのみDLC処理をしたものです。

P1010130.jpg







下処理として行ったWPC処理は、ステムのコッター溝のタレも抑制することが期待されます。
それにしても美しい・・・

P1010129.jpg

P1010131.jpg






バルブフェイスの状態です。

P1010123.jpg







ウェットブラストされた燃焼室とともに、マットでフラットな風合いになっています。
ちなみに、GS1000のバルブ径は、吸気が38mm、排気が32mmです。STDでも結構なレベルのビッグバルブになっているということです。

P1010168.jpg







全てのバルブをバルブガイドに通し、スムーズかつガタのない動きをするかを確認しました。当然のことですが、全く問題はありません。
無潤滑状態にもかかわらず、油膜が乗っているかのようなしっくりとした手ごたえが印象的です。

P1010169.jpg










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価格
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CRキャブレターのパフォーマンスを劇的に向上させることができる「Mノズル」発売以来、1年半の間に2,000個をデリバリーするほどにご支持をいただいてきましたが、今回、さらにパフォーマンス向上を実現したニューバージョンへと進化を遂げました。



インプレ集(必読です)
・新型Mノズル
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-1255.html
・Mノズル
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-813.html
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-817.html
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ご注文に際しては、下記の事項について記載の上、メールにてお願いいたします。
事務処理の都合上、身内も含めて、これまでにお取引のある方についても、所定事項について漏れなくご回答の上、必ずメールにてお願いします。
装着要領及びリセッティングガイダンスとともに、ご購入のご案内を返信いたします。

・郵便番号
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・お名前
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・CRキャブレター口径
・使用マシン(含エンジン仕様)
・Mノズルの個数




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クランクケース減圧バルブ「レデューサー」
価格
ツインリード  1個 28,980円
クワッドリード 1個 49,980円
その他、オイルセパレーター等のオプションパーツについてはお問い合わせください。



prv02.jpg



クランクケース内圧が、いかにエンジンのパフォーマンスを阻害していたのか・・・これを装着して走り出した瞬間に実感するに違いありません。
この、圧倒的な効果を誰にでも体感させてくれる、クランクケース減圧バルブ「レデューサー」についての検証と実験の経過はここにまとめてありますので、どうぞご覧ください。

http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-category-1.html
すでに定評を得たこの部品ですが、まめしばならではのノウハウをもとに提供することができます。


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・オイル添加剤 「プロメディック」
1L~8,400円
500ml~4,725円
250ml~2,625円
・燃料添加剤 「トップルーブ1000」
1L~17,850円
150ml~3,150円

この手の添加剤、巷には様々な種類が出回っていますし、その評価も様々です。
また、そもそも、こういうものを好まない主義の方もいますよね・・・私もそうでした。
きちんと組んだエンジンに的確なセッティングを施し、優れたエンジンオイルを使用していれば、それに優るものはない・・・そう考えていたのですが、ルブロス製品にはちょっと驚かされたというのが本音です。
すでに私も中毒患者・・・

RIMG1306.jpg
RIMG1308.jpg


この、プロメディックを始めとするルブロス製品については、こちらにまとめてありますので、どうぞご覧になってください。費用対効果という観点からも、極めて優れたものと感じています。
ルブロス製品




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これらの部品や作業等に関する各種お問い合わせは、
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までどうぞご遠慮なくメールをお送りいただくか、直接お電話をください。


〒253-0051
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ファクトリーまめしば
090-3342-1234





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